「宝くじで1億円当たったらどうする？」
宝くじが売り出される度に、この会話をしている状況に出くわしたことが何度かあるのではないでしょうか？捕らぬ狸の皮算用とは言いますが、お金が入ったときの使い道を考えるの楽しいですよね。
しかしこの答え方によって、その人が金銭的に成功する人かそのままパッとしない生活を送る人なのかが判ると言われております。成功する人とそうでない人はお金に対する考え方が全く異なっているのです。成功者はどういう考えを持って行動しているのか、知っておけばこれからの生活で心掛けられるのではないでしょうか？
では、本文に入る前に質問を一つさせていただきます。「もし今1000万円が手に入ったらどうしますか？」答えを考えてから以下の本文をどうぞお読みください。
重要なのは「リターンの有無」
ある調査によると、収入が低い人ほどお金が入った場合は「貯蓄する、旅行に行く、とりあえず高い食事をしたい」といった回答が多いようです。しかし、残念ながらこのような考え方をしているうちは成功者に近づくことはできません。
一方で収入を高い人、成功している人の回答で多いのは「健康のために専属のトレーナーを雇う」「投資を行う」といったものでした。その他にも様々な回答がありますが、総じて言えるのはどの回答も「自分に還元されることを意識している」ということです。
「金持ちは既に収入があるからそんな余裕を持った答えができるのでしょう」という指摘が聞こえてきそうですが、それは違います。自分の力でお金を増やせる人というのは、たとえ収入や資産が低い状態であっても、自分に返ってくる行動を取ります。
なぜなら彼らはお金の使い方に対する考え方が根底から違うためです。成功者とそうでない人の違い、それは「浪費」と「投資」で説明できます。
全てのお金の使い方を自分への投資と考える
ごく普通の一般的な人はお金を使うことを「浪費」と捉えています。小さいときから「無駄遣いしちゃダメ」と言われて育てられれば、お金を使うことは全て浪費、すなわち無駄だと考えてしまうでしょう。しかし、このように考えているうちは「貧乏思考」から抜け出すことができないのです。
お金の扱いが上手な人というのは、お金を使うこと全てを「投資」と考えているのです。ここでいう「投資」とは株とかの話ではなく、「自分にリターンが返ってくるもの」という意味です。
この考え方の違いをタクシーに乗るという例から考えてみましょう。
タクシー出社するという「投資」
あるビジネスマンがとある日の朝だけ、いつも使っている電車ではなくタクシーで出社したとしましょう。多くの人が「電車は走っているし定期券もある。朝は道路も混んでいるのに、何でわざわざ金と時間がかかるタクシーを使うんだ。これだから金持ちは……」と思うことでしょう。しかし、これはタクシーで出勤する行為を「浪費」としか見れていない証拠です。
仕事ができてお金を生み出せる人は異なる考えを持ちます。「満員電車に詰め込まれていては落ち着いて物事を考えられない。今日は大切なプレゼンがあるし、時間がかかってもタクシーで移動して仕事をこなしながらプレゼンの準備をしよう」と考え、彼はタクシーで移動することで余計にかかる5000円ほどの金額を「投資」とみているのです。
電車通勤の代わりに得た「落ち着いた時間」というもので、それ以上のリターンが返ってくると考えたのです。この場合のリターンはプレゼンの成功やそこから生まれるビジネスチャンス、そしてはそこからつながる昇給という形でお金になるかもしれません。
もちろん、電車で通勤するとプレゼンが失敗するわけではありませんし、タクシーで移動してもうまくいかないことだってあるでしょう。しかし、「自分の価値」というのをきちんと見極めて行動できる人と目の前の倹約しかできない人、どちらが長期的にお金を増やすことができるかは明白です。
買い物に何時間もかける貧乏人
他のお金の使い方を例にとっても同じです。例えばあるデザインの服が欲しいと思った時、目の前の倹約しかできない人は複数のお店を回って一番安いところで買うでしょう。2時間使って1500円も安く買うことが出来て「お得に買い物できた」と満足げな表情。しかし、この事実は「私の1時間は750円の価値しかないですよ」と認めていることにお気づきでしょうか？
お金の使い方がうまい人は値札を見ないでも買う理由はここにあります。お金があるから高い物を買うわけではありません。（もちろん買える限度額が上がるということはありますが。）早く済ませて、余った時間を自分の別のことに使った方が後のためになると考えているからです。
「貧乏思考」の人たちが100円、1000円というわずかな節約のために安いお店を求めて何時間もめぐり歩いてる間、真の成功者というのはさっさと終わらせることで得られる時間を有効に使っています。例えば、今後の仕事のために知っておきたい分野の本を読むことであったり、よりビジネスチャンスを広げるために語学を学ぶことであったり、というように。
いかがでしょうか？収入や会社といった今の環境をいきなり大きく変えることは難しいでしょう。しかし、心の持ち方を変えることは今すぐできます。例えば財布を開くときは、その買い物にはどういったリターンが見込めるのか。それを考えた上で買い物をしているのとそうでないのには、将来的には大きな差が生まれると思います。