もらわなきゃ損!投資の2つの利益

あなたが投資で利益を得るというと、どのような方法が思いつきますか?きっと一番最初に思いつく方法は安く買った株を高い値段で売って、その差額分を自分の利益とすることだと思います。

しかし、株、FXなど様々な投資で得られる利益はそれだけではありません。利益は大きく分けると主に2種類あり、それぞれを「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」といいます。

自分が投資をやってみたいと思ったときに取れる選択肢の幅を広げるためにも、今回はキャピタルゲインとインカムゲインのそれぞれの特徴について理解していきましょう。

売り買いそのものでの利益=キャピタルゲイン

まず初めにキャピタルゲインから紹介しましょう。キャピタルゲインとは冒頭で説明したような、株を買ったり売ったりする差額で得ることができる利益のことです。株で説明すると話が難しくなるので、缶ジュースを例に考えてみましょう。

例えばあなたが100円で缶ジュースを買って、それを誰かに120円で売ったとします。するとその差額20円分があなたの利益として手元に残りますよね?こうして手元に残った利益がキャピタルゲインとなるわけです。

ここで挙げた例は缶ジュースですが、これが株でも土地でも資産と呼べるものを売ったり買ったりして得られた利益であればそれはキャピタルゲインと呼ぶことができます。

借りた漫画を売って利益を生み出す?

そしてこのキャピタルゲインには「空売り」という高い値段で売ってから、安くなったら買い戻すパターンもあります。

どういうことかというと、まず会社から株を借りてそれをそのまま売ってしまいます。その後、価格が下がってから売ったものを買い戻します。するとその差額を自分の利益にすることができます。文章だと何を言っているのかサッパリ分からないと思いますので、例を挙げて説明しましょう。

例えばあなたは友人から漫画を借りました。それをそのまま古本屋さんで売って400円を手に入れました。ただ、このままでは借りたものを返さないという、人として問題のある行動になってしまいますので、この本を何らかの方法で再び手に入れて、友達に返さないといけません。

ただ、同じ漫画が別の本屋さんで300円で売られていたとしたらどうでしょう?そこでその漫画を300円で買って、借りた友達に返せば借りたものを返したことにはなりますよね?すると手元には100円が余分に残り、あなたはその100円で缶ジュースを一本買うことができます。

空売りで利益を得ることを簡単に解説すると以上の流れになります。

(売りから入るやり方についてはこちらの記事にも書いてありますのでもっと詳しく知りたいという方はご覧ください。)

さて、キャピタルゲインについて理解したところで次はインカムゲインについて説明しましょう。

持っているだけで得られる利益=インカムゲイン

先ほど紹介した「キャピタルゲイン」が売り買いの差額によって生じるものでした。一方でこれから紹介する「インカムゲイン」とは、「株や通貨を持ち続けることで、継続的に得ることができる利益」のことです。

株で有名なものですと、株主優待や配当金といったものがインカムゲインにあたります。これは会社ごとに内容は異なりますし、会社の業績の良し悪しによっても内容が変わったりします。ちなみに「持ち続ける」というのは、読んで字の如くある株や通貨を買ってそのままにしておくことを指します。

インカムゲインの身近な例をあげれば、銀行にお金を預けておくと一定期間ごとに受け取ることができる利子や、アパートなどの不動産を持っている人であれば住んでいる人から受け取ることができる家賃も、インカムゲインの一つと言えます。

以上で取り上げた「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の二つが投資で利益を得る主な方法です。投資で収益をあげるといっても、やり方によってメリットやデメリットも変わってきます。よって、今回は利益の上げ方も様々あるということを頭の片隅で理解していただければ幸いです。