株が買える時間と買えない時間

株や先物の取引時間とその中の名称を解説

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投資って言ったら株、株を取引しよう!と考えているあなた、ちょっと待ってください。株には取引出来る時間があるというのはご存知でしょうか?

現在の株式市場はインターネット上で売買できるようになっています。しかし、インターネットで取引できるといっても、24時間いつでも売買できるわけではありません。

今回は株や先物に投資するうえで知っておきたい取引時間できる時間と、その中でも注目しておいた方がいい時間帯について紹介します。

株に関する基礎知識は【こちらの記事】で解説しておりますので、お読みでない方はこちらを先にお読みください。
株の基礎③

株式=銀行の窓口、先物=コンビニ

我々が売り買いする株式は主に東京証券取引所で取引されていますので、つまり東京証券取引所が開いている時間というのが我々が取引できる時間になります。

開いている時間のうち午前の部を「前場」(ぜんば)と呼び、午後の部を「後場」(ごば)と呼びます。サッカーで考えてみるとわかりやすいですが、90分連続でプレイするのは厳しいですよね。

そこで、前半戦と後半戦に分けて試合して、間にはハーフタイムを挟みます。実際に前場と後場のその間にはお昼休みが1時間あります。

前場=9:00~11:30、後場=12:30~15:00

つまり、株をリアルタイムで取引したい場合には上に書いた時間で取引の注文をしないといけないということになります。この銀行の窓口のように短い時間帯の間に取引を行うのは、サラリーマンとして働いている方には特に難しいのではないでしょうか?

一方で、先物取引は日中に前場・後場の区別はなく、夜も取引することができます。そして昼の取引を「日中立会」(にっちゅうたちあい)、夜の取引を「ナイトセッション」といいます。

日中立会=8:45~15:15、ナイトセッション=16:30~翌5:30

先物取引ですと、日中働いている方の仕事終わって、自宅に帰ってビールを飲みながらでもナイトセッションの時間帯の取引に参加できることとなります。株式よりも先物取引の方が行いやすいと言われる要因の一つです。

先物取引が投資初心者にオススメできる理由は他にもいくつかありますので、【こちらの記事】でまとめております。

そして取引時間帯の中でも、始めや終わりなどにはそれぞれ名前がついております。

ザラ場・寄り付き・引けとは?

基本的に上記の時間で取引がされており、その市場が開いている時間を「ザラ場」(ざらば)と呼びます。なかなか聞きなれない専門用語ですが、由来は「ザラにある時間」から来ている説や昔はザラ板(すのこの別名)の上で取引していたからという説など、諸説あるようです。

そして、その日の市場で一番最初に行われた取引を「寄り付き」または「寄り」といいます。反対に一番最後に行われた取引は「引け」といいます。

つまり、ニュースや新聞などで「寄り付き価格」といったときは、その日の一番最初に成立した取引の価格ということになります。

寄り付き、寄り→その日の最初に成立した取引のこと

引け→その日の最後に成立した取引のこと

一般的にはその日1日の取引での最初・最後という意味で「寄りや引け」が使われますが、ときどき1日の午前午後でのそれぞれの寄りや引けであったり、1週間・1カ月など長い期間での最初や最後という意味で使われることもあります。

それでは、ニュースなどで流れる「前日比〇〇円の値上がり」というのは前日のどの時点の株価と比較されているのかでしょうか?これは前日の終わりの値段、つまり「引け」の時の価格と今の価格を比較しているとなります。

それでは市場の時間帯と呼び方がわかったところで、市場の流れをつかみたい時はどの時間帯に着目すればいいのでしょうか?

「寄り付き」と「引け」を見れば大体わかる!

先物においても、株式においても、株価の流れをずっと見ているのは大変ですし、専業トレーダーにでもならない限りそんなに時間は取れないですよね。しかし、上記のしくみを理解していれば相場の流れをつかむことは可能です。

例えば、お昼休みにその日の寄り付き価格を確認すれば、前日から考えてどのくらい上がったか下がったかがわかります。また仕事が終わって帰りの電車の中で、引けの価格を見れば朝からどう価格が推移したかを把握することができます。

つまり、寄り付きと引けだけを確認していれば、現在の株式市場がどう動いているのか、それぞれの株価は上昇傾向なのか下降傾向なのか、どの業種が勢いがあるのか、何が原因で相場が動いているのかなどが分かってきます。

いかがだったでしょうか?株の価格は、最初はとっつきにくい思えてしまうかもしれません。しかし、継続して流れを掴むことで変化に気づけるようになり、日本の経済がどのなっているのかが詳しくわかります。そうなるためにも、ぜひ「寄り付き」や「引け」の価格を活用してみてください。

では、続いて株を実際に売買するときに見ることとなる「出来高」と「板」の見方について解説していきます。「株を買う」というだけであれば、最低限持っておくべき知識はもう少しです。【次の記事へ】(④に続く)

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