前回の記事では投資信託について解説しました。
投資信託についてまだ理解できていない人は前回の記事【投資信託①〜投資信託のメリット・デメリットを徹底解説〜】をご覧ください。
現在投資信託には約6000もの種類があり、あなたはこれらの中から適切な投資信託を選ばなければいけません。しかし初心者が6000種類の中から選ぶのがとても難しいと思います。
そこで選ぶ際に注目すべき2つのポイントについて解説しましたので、参考にして頂ければと思います。
1.手数料
投資信託をする上で最も気をつけなければいけないのは手数料です。
一口に手数料と言っても主に4種類ありますので、順番に解説していきます。
1.購入する際の手数料
「さぁ投資信託を始めよう」と思っても、今までは通行料のようにお金を払わなければいけませんでした。
『購入手数料』が3%だとすると、10万円の投資信託を購入したら最初に3000円も支払わなければいけません。
この手数料が今まで大きなデメリットでしたが、最近『ノーロード』といって、購入手数料がかからないという特徴を持っています。
購入手数料が安いものを選ぶときは『ノーロード』であるか否かに注目しましょう。
2.信託報酬
『信託報酬』は運用してくれたお礼に払う手数料で、信託報酬はファンドによって大きく異なり、継続的にかかるので一番重視すべきポイントです。
信託報酬が無料のファンドはありませんが、安いものを選ぶ基準として『0.3%以下』の投資信託を選ぶといいかもしれません。
この数値はあくまで目安ですので、他の条件と合わせて信託報酬も0.3%以下であれば、より好条件の投資信託と言えます。
3.隠れコスト
『隠れコスト』は多くの人が見落としがちな手数料です。
これは別名実質コストといい、購入手数料や信託報酬が安かったとしても、隠れコストが高い場合があります。
手数料の総額が安い投資信託を選ぶためにも、運用報告書を見て過去にどのくらいかかっているのか必ず確認しましょう。
4.解約手数料
投資信託には信託財産留保額という解約手数料のようなものがあります。
一度購入したものを途中で売却してしまうと、解約手数料がかかってしまうので短期で運用する人は注意しましょう。
ただ今では解約手数料がかからないものも出てきているようですが、長期的に運用する場合は手数料がかからないので、あまり気にしなくていいと思います。
2.分配金がない
手数料以外のもう1つ注目すべき点は分配金の有無です。
最近は毎月分配金を受け取れる投資信託が流行っていますが、実は分配金がある投資信託は分配金のないものに比べて損している可能性があります。
「分配金がもらえるからオトクじゃないか」と思うかもしれませんが、実は貰える分配金はあなたが投資信託を買ったときに払ったお金から支払われているのです。
また分配金を貰ってしまうと運用資金が減ってしまうため、福利の効果を得られず将来的に得られるお金も減ってしまいます。
投資信託を選ぶ際は分配金があるものではなく、分配金がない『無分配型』がオススメです。
選び方のコツは消去法
今後シリーズにわたって投資信託について解説していきますが、選ぶ時は下記のポイントに注目して、消去法で選ぶといいでしょう。
・購入時に手数料がかからないもの
・信託報酬が0.3%以下
・隠れコストが安いもの
・無分配型なもの
次回の記事では地域別に見た投資信託の選び方を解説します。