保険って何?入った方がいいの?

加入する必要のない保険商品にお金を払っていませんか?

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現代社会で生きていく上で避けては通れないものの1つとして、保険商品があります。保険と聞くと、健康保険生命保険などが思い当たるかもしれません。

しかしあなたがなんとなく加入しているその保険、はたしてあなたにとって本当に必要なものでしょうか?

もし胸を張ってそうだと答えられないのであれば、知らないうちに加入する必要のない保険商品にお金を払っている可能性があります。

今回はこの保険に焦点を当てて記事を書いていきたいと思います。

この記事をきっかけに、単にみんなが加入しているから加入する、担当の営業マンがオススメしているから加入するのではなく、自身の知識を基に意思決定を行ってほしいと思っています。

1.保険とは何か?どんなしくみ?

保険とは、私たちが生活していく上で起こりうる大きなリスクや障害などについて多くの人たちで少しずつ負担をし、その少ない確率にあたってしまった人の負担を軽くしようというシステムのことです。

少しわかりにくいので具体例を挙げて説明しましょう。


ある小学校のサッカーのクラブ活動での出来事です。生徒のA君が練習中蹴ったサッカーボールはフェンスを越え、その後失くなってしまいました。

A君はボール代金3,000円を弁償しましたが、クラブ活動の顧問いわく、「1年間に10個くらい失くなる」とのことでした。

そこでA君は考えました。

「自分でなくとも、またいつか誰かがボールを失くしてしまう。でも、1年に3,000円のボールが10個なくなるとしたら、30,000円。これをクラブのメンバー100名で分担すると年間1人300円だな。これくらいの出費なら誰でも負担にならないんじゃないか?」

そして、A君はメンバーのみんなを説得してまわり、ボールを失くしてしまう可能性に備えて、ひとり年間300円を出し合う決まりを作りました。

実はこのA君の考え方が保険のしくみそのものなのです。

言ってみれば、みんなで出し合う300円が保険料、失くなったボールの代金が保険会社から支払われる保険金にあたるわけです。

このように保険とは特別難しいものでなく、身近なところで起こりうるリスクに対しての対策ということがわかったと思います。

福沢諭吉は保険を日本に、「一人の災難を大勢が分かち、わずかの金を捨てて大難を逃れる制度」として紹介しました。

2.保険は約4000年前~5000年前に誕生。当時日本は縄文時代。

様々な説がありますが、保険は紀元前3千年紀(現在から約4000年前~5000年前)、日本でいうところの縄文時代中期から後期に誕生したと言われています。

当時古代エジプトなどの中東地域では、地域間で物品の交換が盛んに行われていました。

しかし物品を運ぶ途中には自然災害や盗賊・海賊による盗難被害など、さまざまなリスクがありました。

そこで商人達の間に保険と似たようなしくみを作り、損失をおぎなうための資金借入が行われていました。

具体的には、「資金を借りて出発した商人が、災害に遭ったり盗賊・海賊に襲われて荷を失った場合、損害は資金を貸した者が負う」というものでした。

これが保険の起源だと言われています。

その後、15世紀半ばから17世紀半ばの大航海時代に入り、航海が失敗したときは金融業者が積荷の代金を支払い、航海が成功したときには金融業者に手数料を支払うというしくみが生み出されました。

個人間で行われていた保険が組織的に行われるようになり、海上貿易とともに損害保険も発展していくようになります。

3.私たちは保険にどう向き合うべきか。

ここまでの説明で保険とは何か?保険がどうやって誕生したのか?がわかったと思います。

しかし、私たちのくらしの中には、多くのリスクが存在するのに合わせて様々な種類の保険商品が存在します。国民年金、生命保険、健康保険・・・何かしら聞いたことがあるかもしれません。

保険は正しく利用すれば、自分の生活における損害を最小限にまで抑えることが可能です。

しかしそれは正しく利用すればの話です。あなたが現在加入している、もしくは加入しようと思っているその保険は、あなたにとって本当に必要なのでしょうか?

もしそうでないとしたら、あなたには起こりえない、または起こったとしても損害のないリスクに対する商品に、お金を払い続けることになります。

それを避けるためにも、私たちはまずどのような保険商品があるのかを知り理解を深め、自身の知識をもとに意思決定をしていく必要があります。

保険は大きく分けて2つ

  • 公的保険(etc.国民健康保険、国民年金、厚生年金)・・・国や地方自治体にお金を払って加入
  • 個人保険、企業保険(etc.生命保険、損害保険)・・・民間会社にお金を払って加入

まず保険には義務として国や地方の自治体にお金を払って加入する公的保険があります。これらは例を出すと、国民健康保険国民年金厚生年金などが挙げられます。

怪我をして病院に行った時、健康保険など心当たりがあるかもしれません。また年金に関しても、最近ニュースなどで度々耳にすることがあるかと思います。

次に、民間会社にお金を払って加入する個人保険があります。こちらも例を出すと、生命保険損害保険などが挙げられます。

これら以外にも、個人保険同様、民間会社が運営する企業保険があります。企業保険の例としても、生命保険、損害保険が挙げられます。

普段日常で耳に入ってくる保険商品の枠組みが、何となく理解できたかと思います。

今後、各保険商品の内容に焦点を当てて記事を書いていこうと思います。

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