社会保険とは?受けられるサービスを徹底解説

それぞれの受けられるサービス

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➀の記事では5つの社会保険についての概要について、②の記事では加入対象者の条件について学びました。

今回の記事では5つの社会保険によって受けられるサービスについて、それぞれ見ていこうと思います。

【社会保険って何?入った方がいいの?➀はこちら】

【社会保険って何?入った方がいいの?②はこちら】

それぞれの受けられるサービスについて

1.健康保険

健康保険に加入することによって、ケガをして病院などに行ったときにかかるお金の負担が少なくて済むことになります。

詳しくは、以下2記事を参考にお願いします。

2.厚生年金

厚生年金に加入していると、65歳以上で毎月受け取ることができる老齢基礎年金、障害者になった場合に受け取ることができる障害基礎年金、加入者が亡くなった場合に、遺族(子)が受け取ることができる遺族基礎年金を受けることができます。

詳しくは以下記事の、「3.厚生年金」のところを参考にお願いします。

3.介護保険

介護保険で受けられるサービス
  • 居宅サービス
  • 施設サービス
  • 地域密着型サービス

介護保険で受けられるサービスは、大きく分けて3つあります。

まず居宅サービスです。利用者が自宅にいながら介護や看護を受けれる訪問介護訪問看護など、自宅にいながらでも受けられるサービスのことを言います。

他にもデイサービスセンターなどを訪れて介護を受ける通所介護や、短期間だけ施設に入って介護を受けるショートステイ、福祉用具のレンタルサービスなどがあります。

次に施設サービスですが、次の3つが挙げられます。

施設サービスの種類
  • 特別養護老人ホーム・・・身体または精神的に、常に介護が必要な人を対象としています。希望者が多く、予約待ちで中々入れないこともあります。
  • 介護老人保健施設・・・病状が安定していて、在宅での介護復帰を目指す方が利用します。在宅復帰を目的としているので長期の利用はできません。
  • 介護療養型医療施設・・・長期にわたって治療が必要な方を受け入れ、自宅で日常生活を送ることができるようになることを目標としています。 常に入所者の立場に立ってサービスを提供することをしている反面、すでに医療が必要ないにもかかわらず、退院しても介護を受けることができないから、あえて残っている人がいるとの批判もあります。

最後に地域密着型サービスですが、市を始めとする地域に指定された事業者が、その地域に住む人々を対象としたサービスです。介護を必要とする高齢者が住んでいる地域で、交流の機会を設けながらサービスを受けられることを目標としています。

4.雇用保険

雇用保険の手当ては一般的に、求職者に対する手当就職を促進するための手当雇用を継続するための手当の3つにわかれます。それぞれ見ていきましょう。

求職者に対する手当
  • 基本手当・・・雇用保険の加入者が失業した場合に、ハローワークから給付金が支払われます。これが基本手当と呼ばれるものであり、次の職を探すまでの間支払われます。
  • 技能習得手当・・・基本手当を受取る資格を持つ人が、公共職業訓練を受ける場合に支給されます。
  • 寄宿手当・・・公共職業訓練を受けるにあたっての居住費が支給されます。
  • 傷病手当・・・求職中の基本手当を受取る資格を持つ人が、病気やけがで15日以上続けて仕事に就けない場合に支給されます。
  • 高年齢求職者給付金・・・高年齢継続被保険者が失業した場合に支給されます。
  • 特例一時金・・・短期雇用特例被保険者が失業した場合に給付されます。
  • 日雇労働求職者給付金・・・日雇労働被保険者が失業した場合に給付されます

就職を促進するための手当
  • 再就職手当・・・再就職した際に基本手当の所定の給付日数が1/3以上残っている場合、条件をクリアしていれば支給されます。
  • 就業手当・・・再就職したが雇用形態の関係上、再就職手当を受けれない場合に支給されます。
  • 就業促進定着手当・・・再就職後の給与が前職よりも、一定の割合減少している場合に支給されます。
  • 常用就職支度手当・・・障害などによって就職が困難であり、基本手当を受取る資格を持つ者が就職した場合支給されます。
  • 移転費・・・ハローワークに紹介された職に就く際や訓練を受ける際に、住む場所が変わった場合に支給されます。
  • 広域求職活動費・・・ハローワークの紹介により、求職活動で遠くの企業に行く場合に支給されます。
  • 教育訓練給費・・・一定の条件を満たす被保険者や、被保険者でなくなって1年以内の者が教育訓練を受け終わった場合に、講座代金の一部が支給されます。

雇用を継続するための手当
  • 高年齢雇用継続基本給付金・・・高齢者が再雇用され収入が減少した場合に、65歳まで支給されます。
  • 育児休業給付金・・・1歳2か月未満の子供を育てるための育児休業中に支給されます。産休とは別モノです。
  • 介護休業給付金・・・介護休業中に受け取ることができます。

5.労災保険

労災保険は、病気で仕事を休んでいる間や体に障害が残った場合、死亡した場合などに適用されます。また、加入者の社会復帰に向けた援助や遺族への援助などにも適用されます。

労災保険の具体的な補償内容
  • 療養補償給付・・・けがや病気の治療を行ったときに支払われます
  • 休業補償給付・・・けがや病気の療養のため休業したときに支払われます
  • 傷病補償年金・・・療養により治癒しない場合に給付されます
  • 障害補償給付・・・障害が残った場合に給付されます
  • 介護補償給付・・・介護が必要になった場合に給付されます
  • 遺族補償給付、遺族補償年金、葬祭料・・・死亡した場合に給付されます
  • 二次健康診断等給付・・・脳や心臓に異常が生じた場合に給付されます

いかがでしたでしょうか?

5種類から構成される社会保険ですが、それぞれの保険の中に受けられるサービスが多く存在することがわかったと思います。

私たちはこれまで社会保険に助けられ、そしてこれからも守られていくことになるでしょう。

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