ビジネスの必須スキル「戦闘思考力」とは?

あなたに「戦闘力」はありますか?

元ボクサーや昔ヤンチャしててケンカばかりしていた人とかでなければ、戦闘力なんて関係ない方が大半でしょう。

しかし、社会人なら備えておかなければいけない戦闘力があります。それが「戦闘思考力」というものです。

今回は30歳になる前のビジネスマンが備えておくべき「戦闘思考力」とは何か、そしてその戦闘思考力はどうやって鍛えられるのか?ということについて見ていきましょう。

“戦闘思考力”=議論で戦う力

「戦闘思考力」とは岡田斗司夫さんという方が生み出した造語で、「意味は議論しながら次に話す内容を考える能力」のことです。

この「戦闘思考力」は普段よく出てくる「思考力」とはどう違うのか、それは即時性があるかどうかという違いになります。

例えば、メールなどで取引先から質問をされたときに、1日とかの時間をかけてじっくり考え、相手の満足する返答を考えること、これは「思考力」と言えるでしょう。

しかし、例えば相手と1対1で話しているときに突然された質問に答えることは思考力が高くてもできません。なぜなら、会話の中でじっくり考えることはできず、即座に相手に刺さる返答というのが求められるからです。

相手と話が終わった後に思い出したように「あの時こう言い返せばよかった…。」と後悔したことはありませんか?それはあなたに「戦闘思考力」が欠けている証拠なのです。

では、どのようにしたらその”論理的思考力”を鍛えることができるのでしょうか?

嘘つき者は誰だ?

あなたは「人狼」というゲームをご存知でしょうか?

ルールをざっくりと説明すると、ゲームの参加者を多数派(市民)チームと少数派(人狼)チームに分けます。この時、プレイヤーは自分がどちらのチームに所属しているかわかりますが、他の人がどっちのチームなのかはわからないというのがミソになります。

そして、市民チームの人は話し合いで人狼チームに所属している人を見つけ出して全員暴けば、勝利となります。

なぜこのゲームで先ほどの「戦闘思考力」が鍛えられるのか、それは短い時間の話し合いで受け答えを行うというルールの性質によります。

すると、限られた時間の中で、質問をして質問に答え、その会話の中で相手がどっちのチームの人なのか、ということを考える必要があります。つまり、素早く話を整理して分析することが重要となるのです。

ここで必要とされるのが相手の意見や質問を聞きつつ、次にどのような話をするかを考える能力、つまり「戦闘思考力」です。

嘘を突き通す力と嘘を見破る力

制限時間内で会話の内容から相手の正体を見破らねばならないこのゲーム。市民チームに配属されたのであれば会話の中に生まれるちょっとした違和感を察知したり、質問のやり取りから誰が嘘をついているのかを見破る力が必要です。

一方で、人狼チームは配属されたのであれば仮に自分が疑われてもすばやく機転のきいた一言でうまく受け流し嘘を突き通す力が必要となるでしょう。

このように会話の中で相手の真意を読み取ってとっさの一言を出すスキル、これがビジネスにも生きてくるのです。

ルールを変えれば3人という少ない人数からでも遊ぶことができますので、昼休みなどの時間に同僚でも誘ってみてはいかがですか?

ゲームで楽しく遊んでいるうちに、ビジネスで活きるとっさの一言が出せるようになるかもしれません。