もしあなたが「FXを取引していく」としたとき、為替レートは必須知識の一つでしょう。
そもそもFXとは円やドルなど、様々な国のお金を売り買いしていく投資です。そして為替レートとは、この取引を行う際に、それぞれの国のお金同士をいくらで交換できるのかを表したものです。
今回は為替レートの特徴などについてお伝えしていこうと思います。
FXの取引を始めようと考えている方は、このページでしっかりと為替レートの特徴について捉えておくと良いでしょう。
為替レートは料金表
為替レートとは各国の通貨同士を取引するときに、いくらで売り買いできるかを教えてくれる料金表のようなものです。
もちろん日本の通貨と海外の通貨の交換にだけでなく、海外の通貨同士を交換するときにも為替レートを用いることができます。
実際に為替レートを見て、イメージを沸かせてみましょう。下図をご覧ください。
まず左側の国旗はどことどこの国の通貨を交換するときの値段かを示しています。一番上ですと、日本円をドルに交換するためにはいくら必要か、ということを示しているのです。
そしてそれぞれの両替には、必ず2つの値段が書いてあります。なぜ2つあるのかというと、FXの取引では買う時の値段と売る時の値段が異なるからです。
例えば一番上の列を見ると、日本円をドルに換えるときは、右の価格である1ドルあたり109.325円であるということがわかります。
逆にドルから円に戻す時なら左の価格である109.322円で取引できるということになります。
何故売る時と買う時の値段が違うのかという理由は後ほど説明します。
また為替レートは証券会社のページ以外でもテレビなどでも知ることができます。例えばテレビのニュースの終わりなどに次のような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
「現在のドル円は1ドル110円50銭から53銭で取引されています。」
なんで通貨同士の両替なのに、「○○銭~○○銭」と幅を持っているのだろうと疑問に思ったことはありませんか?
これは取引価格がアバウトなわけではなく、売りと買いの値段が違うために発生している幅なのです。
どのくらい儲かるかは為替レートで決まる
冒頭に為替レートがFXに必須であると述べた理由、それは為替レートの値動きがあなたの利益や損失に直結するからです。簡単な例で考えてみましょう。
あなたが1ドル=100円のときに、100円を1ドルに交換したとしましょう。その後200円まで上がったときに1ドルを日本円に戻せば「200円-100円」の差額100円分儲けられたことになります。
では一方で、あなたが1ドル=100円のときに買った後、1ドルが50円まで下げてしまったらどうでしょうか?「50円-100円=-50円」となり、50円損をしてしまったことになります。
つまり為替レートの変化を知らなければ、自分がどのくらいの利益や損失を出したかを把握できません。だから為替レートはFXのベースにある知識と言えるのです。
また、FXというのは各国の通貨を売り買いすることですので、為替レートが動けばそのために必要な資金の量というのも変わってきます。
細かい金額などは証券会社によって異なるため、具体的にFXにはいくら必要なのかという詳しい数字が知りたいという方は、取引する証券会社のページで確認する必要があります。
売りと買いのすき間が手数料
そして、あなたがFXで利益を上げたいと考えるうえで一番重要なこと、それは手数料です。
何故FXでは売りと買いの値段が違うのか、それは値段の差が証券会社の手数料となっているからです。
すると、いくらあなたが取引で利益を上げても、手数料が高ければその利益の多くを証券会社に持っていかれてしまうのです。
つまり、「売りと買いの値段の幅が小さい会社を選ぶ」ということが、証券会社を選ぶうえで大事な条件の1つと言えるのです。
いかがでしたか?最後に解説した手数料については、こちらの記事で詳しく述べていますので、手数料を抑えたいと考えている方は読んでみてください。