プレゼンテーションで聞き手を魅了する6つのコツ~TEDから学ぶ

ユーモアとウィットに富んだプレゼンとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたは『TED』をご存知ですか?いやらしいクマのぬいぐるみのほうではありませんよ。

TEDとは「学術やエンターテインメント、デザインなど様々な分野に詳しい人物がプレゼンを行う場」のことです。

プレゼンの内容は例えば、やる気に関する話や魅せるビートボックス(口から楽器のような音を出す技術)、あるいは財布などを盗る「スリ」で使う相手の意識をそらす技術など、様々なものがあります。

しかし内容が上のように千差万別であるとはいえ、基本的にはTEDでプレゼンを行う人は自分で設けた何かしらのお題があり、それについてプレゼンを進めていきいます。

そういった場で、一風変わったプレゼンをした方がいました。何が変わっていたかというと、プレゼンの内容が何も無かったということです。

彼は中身が何もないプレゼンを話し方ひとつで「この人はなにか凄いことを話している!」と観客に錯覚させてしまったのです。

それっぽくやり過ごす技術

それをやってのけたのがウィル・スティーブン(Will Stephen )という方なのですが、なんと彼はプレゼンが始まって早々に「今日話すことは何もないし、何の準備もしてきていない。」と言い出したのです。

これには会場に来ていた聴衆も大笑い、あなたも動画を見てみれば思わず吹き出だしてしまうと思います。

しかし驚くべきは内容は何も無いにも関わらず、約5分間のプレゼンをやり通してしまったことです。しかも、その内容は退屈なものではなく、ユーモアやウィットに富んでおり、要所要所で観客の笑いを誘う場面があったほどです。

その上プレゼンが終わったころには「彼のプレゼンを聞いてよかった。」と思えたのです。

なぜ内容が何も無かったのに観客は彼のプレゼンを楽しむことができたのでしょうか?それは彼がその中身の無いプレゼンを通して『それっぽくやり過ごす技術』を実践していたからなのです。

プレゼンの極意6選

彼が『それっぽくやり過ごした』プレゼンで具体的に行っていた内容を見てみると、以下のような6つのポイントを挙げることができます。

  1. 身振りや手振りをしたり、メガネをかけなおしたりする
  2. 観客に質問をする
  3. 質問して帰ってきた内容に対して、自分の少し恥ずかしいような面白いエピソードを語る
  4. 一般化して話の本筋を語り始める
  5. 画像やグラフ、数字を用いることで説得力を増す
  6. 話のペースを変えることで、会場の雰囲気をも変える

今回紹介したウィル・スティーブンは、あえて中身の無いプレゼンをしたことによって、プレゼンで重要な上のポイントを「魅せて」くれたと言えます。

あなたはプレゼンを行う時、そのプレゼンの「中身」だけが重要だと思っていませんか?たしかにプレゼンでは自分が伝えたいことをしっかり練っていくことは重要でしょう。

しかし、面白いアイデアを思いつくことは難しいですし、せっかく中身を入念に練ってもそれが伝わらなければ意味がありません。

ここで、上記6つのポイントを考えながら「中身」とともにそれを魅せるための「プレゼン」を準備したらいかがでしょうか?

あなたの伝えたい中身が完璧ならより相手にグッと伝わりますし、もし中途半端な内容でもプレゼンがうまければいい印象を与えられる可能性が高まります。

YouTubeで「TED」と検索すると、「TEDで賢そうにプレゼンする秘訣(TEDx Talks)」という動画があると思います。もしかすると、プレゼンに関する本で数時間かけて学ぶ内容が、この動画を見ることで5分程で学べるかもしれません。

彼のスピーチ自体もとても面白いものになっておりますので、一度見てみることを強くお勧めします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク

プレゼンテーションで聞き手を魅了する6つのコツ~TEDから学ぶ
いいね!を押してGOA onlineの最新記事を受け取る