場所と脳の結びつき~集中を阻害する「ある行為」~

一番やってはいけない、自分のデスクで○○すること

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集中できる場所と集中できない場所、これが人によって全く異なっていて、これを決めているのは各個人の脳であるということをご存知でしたか?

そして、もしかしたらあなたは会社のデスクでは集中できない脳になっている可能性があるのです。今回の記事では自分のデスクでより効率よく仕事をこなすために、集中するための習慣を「場所」という観点から見ていきたいと思います。

これからを生きるビジネスマンは何故集中力を高めなければならないのか、について【第1回目の記事】でまとめておりますので、お読みでない方はこちらからご覧ください。

仕事がデキる人、それはきちんと場所を区別できている人なのです。

集中力で効率アップ!⑤

行動と場所はセット

人間の脳は、「ある場所」と「そこで普段する行動」をセットで捉えていると言われています。あなたの一日の生活を思い返してみると、毎日同じことをしている場所では意識せずに体が動いていると思います。

例えば、家に帰ったら玄関で靴を脱ぐ、トイレに入ったら便器に腰掛ける、お風呂やシャワーの前の脱衣所では服を脱ぐ。このように、行動が決まっている場所では意識せずに特定の行動していると思います。

これは脳が「外から入った場合の玄関=靴を脱ぐ場所」というように「場所=特定の行動」というセットの記憶を行っているためと言われています。

このおかげで私たちはいちいち思考しなくても行動することができるようになっていますが、逆に言えば、間違った習慣がついてしまうとそれが繰り返されてしまいます。その結果があなたの集中力が落ちることにつながるのです。

あなたのデスク=お菓子を食べてダラダラする場所?

では、あなたの脳は職場のデスクを何をする場所と記憶しているでしょうか?

「そんなの仕事をするための場所に決まっているだろう」とあなたは主張するかもしれませんが、あなたの脳は違った捉え方をしているかもしれません。

例えば、お昼休みや空いた時間に、自分のデスクでスマホを見たりお菓子を食べたりしていませんか?これらの「仕事」以外の行為をデスクで行っていると、脳は「デスク=仕事の他にスマホを見たりお菓子を食べたりする場所」と記憶してしまいます。

すると、いざ仕事を集中してやろう!とあなたの意思が思い込んでも、脳はその行動が定着していないため、ついついスマホを見たりお菓子を食べたりしてしまう、ということになります。

ベッドも睡眠以外に使うな!

もしあなたの寝つきが悪い場合、その原因もこれらの例と同じように説明できるかもしれません。

例えば寝る前の時間に、ベッドに寝転がりながらスマホを見たり本を読んだりという「行動」を普段からしていると、先ほどと同様に「ベッド=スマホや本を読むといった脳を使う場所」と脳は記憶してしまいます。

そうすると、明日は早いから今日は早く寝たい、とベッドに入っても脳はベッドを睡眠だけに使う場所と記憶できていないため、なかなか寝付けなくなります。その結果、睡眠不足で翌日の集中力が低下することとなってしまうのです。

つまり、日常で寝れないなどでスマホを操作したり読書したりしたいときは、ベッドから降りて行うべきであり、眠くなって寝るときだけベッドに入るようにしましょう。そうすれば、ベッドに入ればすぐ眠れる脳ができてくるのです。

デスクは仕事以外をしないように

さて、ここまでお話ししたら、どのようにすれば自分のデスクで集中できるようになるかはお分かりだと思います。

【前回の記事】でお話ししたポモドーロ・テクニックで集中して仕事をする以外の時間、つまりお昼休みや長めの休憩を取りたい時に自分のデスクに座らず、立ち上がったり、休憩スペースを利用したりすればよいのです。

こうすることで、脳がデスクを仕事だけをする場所と認知するため、座って机に向かえば仕事に取り掛かる最初の段階から集中することができます。

そのため、お菓子やスマホを普段はデスクの引き出しにしまっておいて、別の場所に持っていって使ったり食べたりすることをおススメします。

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