FXを始めるために絶対しなくてはならないこと、それは証券口座を開設することです。
証券口座が無ければ、どれだけFXの知識があったとしても取引を始めることはできません。
今回はFXをこれから始める人の入門的な内容として、FXを始めるための証券口座を開くための条件や必要なもの、さらには口座開設の審査とは、という点について整理していきましょう。
目次
FXの口座開設のための2つの最低条件
FXを始めるための前提として、大きな条件は2つあります。
まず1つ目はインターネット環境が整っていることです。
現在FXを取引する環境というのは全てネットを通して行われ、基本的に入金や出金、FXの運用なども全てネット上で完結します。
そのため、スマホやパソコンなどネットとつなげられる環境が前提として必要となります。
次に年齢が20歳以上であることです。
株式などは親の同意があれば未成年でも取引できますが、日本の証券会社では未成年がFXをすることはできません。
つまり、20歳以上でインターネットが出来る人であればFXを始めるための最低条件を満たしていると言えます。
では次に口座開設時に必要なものについて見ていきましょう。
本人確認書類とは?
どこの証券会社でも口座開設時には『本人確認書類』が必要になります。
本人確認書類というのは、例えば「免許証」「健康保険証」「住民票」「パスポート」「住民基本台帳カード」「マイナンバーカード」などです。
口座開設時にはあなたの住所や名前などを入力しますが、それが本当に正しいものかを確認するために本人確認書類が必要となります。
そのため、口座開設の手続きを進めていくためには、初めに上記の書類を準備しておくと良いでしょう。
必要となる書類は大きく3パターン
先ほど必要な書類の例をいくつか挙げましたが、全てが必要というわけではありません。
提出する書類の種類によっては、1つだけでいいものもありますし、複数の書類が必要な場合もあります。
今回は口座開設で使うことができる必要資料を①~③の3パターンに分けて紹介したいと思います。
多くの証券会社では①~③のいずれでも口座開設ができますので、あなたに一番簡単な書類の提出方法はどれか見てみましょう。
(自分が開設したい証券会社で必要とされる書類を知りたい場合は各社の公式HPで確認しましょう。)
①1種類だけで済む書類
マイナンバー「個人番号カード」(顔写真付き)
多くの証券会社ではマイナンバー「個人番号カード」を準備しておくと、他の免許証や保険証は必要ありません。
ただマイナンバーカードを利用する上で注意点があります。それは「マイナンバー通知カード」とは異なるということです。
実は証券会社によっては「マイナンバー通知カード」を本人確認書類として認めていないところもあります。
※楽天証券HPから引用
「マイナンバー個人番号カード」と「マイナンバー通知カード」の違いが分からないという方は、お持ちのカードが紙製やプラスチック製かに注目してください。
マイナンバー個人番号カードはICチップが付いたプラスチック製のもので、表面には顔写真を含めた個人情報が載っています。
マイナンバー通知カードは紙製で、個人情報は載っていますが顔写真は載っていません。
パターン①で使えるのはあくまで前者の「マイナンバー個人番号カード」なので、間違えないようにしてください。
②マイナンバー「個人番号カード」が無い
・マイナンバー通知カード
・顔写真付きの本人確認書類
パターン②は顔写真のあるマイナンバー個人番号カードを持っていない方でも、口座開設ができる書類の紹介です。
さきほど「証券会社によってはマイナンバー通知カードが使えない」とお伝えしましたが、中には本人確認書類として認めている会社もあります。
ただマイナンバー通知カードの場合は、それと合わせてもう1種類顔写真付きの書類を求められることが多いです。
※DMMFXから引用
代表的な例としては免許証などでしょう。
ちなみに顔写真付きの書類も無い場合は、必要書類が3種類に増えます。
③顔写真付きの書類も無い
・マイナンバー通知カード
・本人確認書類2種類(保険証や住民票など)
下記の本人確認書類は保険証や住民票のように顔写真が無くても大丈夫です。ただ通知カードとは別に、2種類分準備する必要があります。
書類が多い分、手間はかかってしまいますがマイナンバー個人番号カードも、顔写真付きの書類も無い場合は用意しなければ開設できないので注意してください。
口座開設の登録と以上の本人確認書類の送付が主に行う作業となりますが、これで口座開設が完了とはなりません。
最後に口座開設の審査についてお話しします。
口座開設の審査は何を見ているのか?
どの証券会社でも口座開設の際には、FXを適切に行うことができるのかという審査を会社側が行います。
それぞれの証券会社である基準を元に行っていると思われますが、この審査基準は基本的に公表されていません。
しかし、口座開設時に入力する情報から、以下に関する基準がある可能性は高いと考えられます。
基準1.職業・年収
まずは入力する内容に職業の欄があります。
FXというのは実際のお金が絡んできますので、口座を開設しようとしている人がきちんと収入があるのか、という点を確認するためでしょう。
そのため、会社勤めされている方でしたらきちんと該当する年収を答えていただければ問題ありません。
一方で、専業主婦や学生などの場合、自信がパートをやっているか、または世帯で収入がどの程度あるかなどをしっかり伝える必要があります。
基準2.金融資産
年収と同様に重要なポイントとして、現在の金融資産についての項目があります。
これは今あなたが、銀行預金やその他の資産をあわせてどれくらい持っているかを回答する項目です。
FXを始めるには約5万円程度の資金が必要ですから、貯金がほぼないと回答してしまうと審査で不適切となってしまう可能性が高いです。
といっても、数千万円といった巨額が必要ということではありません。あなた自身やご家庭のだいたいの資産額を回答すれば大丈夫でしょう。
基準3.投資経験
最後に投資経験について回答する項目があります。
きっとこの記事をお読みいただいている方は今までFXなどの投資をやっていない人が大半だと思います。
しかし、投資経験がないと口座開設が出来ないということは全くなく、きちんと資金や収入が安定してある人ならば口座開設はできます。
以上の3つのポイントが口座開設の審査で見ているポイントと考えられます。
つまり、無職で年収なし、貯金は0円で投資経験もなしという条件では流石に口座開設は難しいと言えますが、そうでなければきちんと情報を入力すれば審査は大丈夫でしょう。
ちなみに記載した情報が本当かどうか、ということを証券会社が確かめることはありません。個人の年収や銀行の預金額を調べるというのは、国の機関でも難しいことなのです。
しかし、記入した情報にウソがあることが判明すると、口座が無効になるということもありますので、注意が必要です。
まとめ
今回は口座開設に必要な条件や本人確認書類、審査についてお話ししました。
ここまで丁寧に説明してきましたが、実際の口座開設は5~10分ほどあれば完了することが多く、スマホからでも簡単にできることが多いです。
この際、気になった証券会社はいくつか口座開設をしてみることをお勧めします。
証券会社選びに関してはこちらの記事をご覧ください。