「将来の夢」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
「僕は消防士になりたい!」「私はケーキ屋さん!」「ウルトラマンになりたい!」
など小さい頃はあんなにたくさんあったのに、今ではあの時ほど多くは出てこないのではないでしょうか?
「将来の夢なんて」と、今では馬鹿にしてしまう人もいるかもしれませんが、実は夢を持っているかどうかが今後の人生を大きく左右するということが、ハーバード大学で行われた実験で証明されているのです。今回は興味深い実験とその結果について考えてみましょう。
3%、13%、60%、24%
突然ですが、この数字が何を表しているのか分かりますか?
これはかの有名なハーバード大学の卒業生を対象として行われた実験の結果であり、その実験の中で行ったある質問に対してどのように答えたか、その割合が上記の4つに分かれたということになります。
その質問がどういったものかは後ほど説明するとして、興味深いのは「質問でどのように回答したか」ということと、「その人がどのような生活を送っているか」ということに相関が存在していたのです。
24%は「生活保護を受けたことがあるという人」
60%は「目の前の暮らしに精いっぱいな人」
13%は「良い暮らしができている人」
最後の3%は「大成功した人」
そして驚くべきなのは、上2つの24%と60%の人たちを合わせた84%の人たちの平均年収は、「良い暮らしができている」と答えた13%の平均年収の半分しかないとされています。
さらに「大成功した」と答えた3%の人たちの平均年収は、先ほどの84%の人たちの10倍の年収を得ているという結果も出ています。
日本人の平均年収は400万円と言われております。この例で当てはめれば、13%の「良い暮らしができている」人たちは800万円の年収があり、「大成功した」3%の人たちは4000万円の年収があるということになります。ちなみに、日本人の人口の1%は年収が1億を超えているそうです。
となると上記のアンケートの結果は「アメリカだから」とか「ハーバードだから」ということは関係なく、日本においてもなんとなく当てはまっているのかもしれません。
逆に言えば、かの有名なハーバード大学を卒業している人でも、全員が成功しているわけではないのです。
ではいったい、そもそもこれら『3%、13%、60%、24%』の数字は、どのようなアンケートで回答が分かれたのでしょうか?
目標設定が人生を分ける!?
実はこのアンケートは、大学を卒業する段階で「卒業後にどうしようと思っていますか?」というアンケートを取った結果の数字なのです。名門ハーバード大学卒業の人たちはどのような回答をしたのか、順番に見ていきましょう。
まず「生活保護を受けたことのある」24%の人たちですが、彼らは「卒業後の人生について何も考えていない」「今後、何をするかも決めていない」というような回答をしていました。
次に「目の前の暮らしに精いっぱいな」60%の人たちは「就職先は決まっている」と回答していました。
続いて「良い暮らしができている」と答えた13%の人たちは「5年後にやりたいことや目標がある」という回答をしていました。
最後の「大成功した」という3%の人たちは「5年後10年後の目標が明確で、それを紙に書き出している」と回答していたそうです。
そして、それぞれの回答をした卒業生たちの人生を追っていった結果、その後の社会での生活でこのような大きな差が出たということなのです。
つまり、生活保護を受けている人たちは卒業する段階でその後の人生に何も考えておらず、やることも何も決まっていなかった。一方で、大成功した人たちは卒業する段階で5年先10年先のやりたいことや目標が明確で、なおかつ紙に書き出すことで意識して、いつでもそれを見返せるようにしていた。
そこで、ここまで読んだあなたに質問があります。もし「紙に書くことで大成功できる」としたら、あなたは夢や目標を紙に書きますか?書きませんか?
小さくても夢は夢
そして、これは大学を卒業した段階だけでなく、今からでもまだ間に合います。そこで試しに今、自分がどんな夢を持っているのか、なるべくたくさん想像してみましょう。
車が欲しい、パソコンが欲しい、おいしい寿司が食べたい、毎週映画館で映画が見たい、毎日オシャレなカフェで値段を見ずに好きなものを注文して、のんびり過ごしたい、など。この夢は「形のあるもの」だけでなく、「なりたい自分の姿」でも構いません。
小さい願いでも大丈夫です。仮に「ガリガリ君が食べたい!」という内容であっても、今願っているのに現実に達成できていないのであれば、それは十分な「夢」です。
そして例え小さいものでも、そもそも夢が無ければ叶えることもできません。まずはあなたが願っている夢をイメージして、それを紙に書き出していつでも思い出せるようにしておくこと、それが夢を実現させるための第一歩です。
それでは、あなたの夢をもっと具現化させるためにはどうすればよいのでしょうか。【次回の記事】は『夢ノート』についてお話しします。5年後の自分を変えたい人は必見です。(②に続く)