ピケティから学ぶ~社会を生き抜くたった1つの極意~

過去3回の記事で、ピケティの「21世紀の資本」の内容を簡単にまとめながら、なぜ豊かな人とそうでない人の格差が広がっていくかを説明いたしました。

今回はシリーズの最終回として、この埋まらない格差に立ち向かうためにはどうすればよいのか、というお話をしたいと思います。現在の状況ではこの問いに対する答えは1つしかありません。その唯一解を自分の目で確かめていただければと思います。

今回のシリーズでは【第1回目の記事】からピケティの経済学の理論に着目して、働いても豊かにならない理由についてまとめております。まだお読みでない方は先にそちらにご覧ください。
ピケティの経済学④

受け取る立場からお金を使いこなす立場へ

ではこのような社会が到来することがほぼ確実となっている今、私たちが生き残るためにすべきことは何でしょうか?ここで、【第1回目の記事】でピケティが主張していた式を思い出してみましょう。

「r>g」

私たちがいくら働いても豊かにならない原因として、私たちが「g」の方でしか収入を得ていない点にあります。それならば、今ある、あるいは将来得られるお金を、うまく使いこなせる「r」の立場になることで解決できるのではないでしょうか?

現状で土地や株、十分なお金を持っていないのだから、株や不動産の投資で得る「r」を得られるわけがない、そう決めつけていませんか?始めようとすれば元手は1万円程度で始められるほど、投資を行うハードルというのは低くなっているのです。

しかし、ほとんどの人はこの事実を知りません。だからこそ、あなたが正しく知って活用できれば、周囲の人より1歩も2歩もリードを持って自分のお金に向き合えるのです。

また、手数料や原資の点以外にも、投資に触れやすくなっている環境は既に整っているのです。

ITは我々にチャンスも与えた

さらに【前回の記事】では情報技術の進歩で私たちの職が奪われてしまうお話をしましたが、インターネットの発達は我々に「チャンス」も与えてくれているのです。

例えば、ITの発展で我々でも株や為替もインターネットを通じて、以前よりずっと低コストで取引できます。また、現地に向かわなくても詳細な情報を得て不動産を買うことだってできます。

さらに言えば、「r」の恩恵は「g」を得ながらでも受けることができる、つまり投資のようなお金を回す動きというのは、働いていてもできるということです。私たちでも気軽に投資に触れられるようになったことも、ノートパソコンやスマートフォンなどのITの発展によるものと言えるでしょう。

つまり、このようにITが発達している今こそ、選択肢の一つとして常に「投資」を頭の片隅に置いておく、これが正しい「r」の考え方と言えます。

一つの選択肢として「知る」ことが大事

もちろん元手が少ない場合はいきなり大きなリターンを得ることは難しいですし、「働かなくても儲かる!」というような宣伝や情報商材に振り回されてはいけません。

私たちがまず最初に目指すべきゴールは億万長者を目指すことではなく、「働くこと以外で得られるお金の存在を正しく知る」ということなのです。

現代の社会ではいくら働いても環境が改善されないことはピケティが実証しました。過去の膨大なデータから求められた結果ですので、私たち1人が頑張ったところで変えることはできないでしょう。

しかし、同時に「投資」によるリターンという新たな可能性があることを示してくれました。このことを知っているだけで、何も知らず働くことしかできない人より、別の選択肢を知っている人の方が将来的な差が出るのではないでしょうか?

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