AIは英語も資格も不要にする? AIと上手く付き合うために②

AIで出来るようになることってなんだ?

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10年後、いや5年後、英語が話せることはビジネスにおいて全く何の意味持たなくなるかもしれません。

【前回の記事】で人工知能の簡単な紹介とともに、「特化型AI」と「汎用AI」の2つのタイプの特徴を取り上げました。

今回の記事では前回の続きとして、「AIが出来るようになることの考え方」と「それによって要らなくなるビジネススキル」の2つのポイントについて考えたいと思います。

あなたが数年後には使えなくなるかもしれない無駄なスキルを習得する前に、きちんとAIについて理解しておきましょう。

人工知能とうまく付き合うために②

AIができるのはスマートフォンを進化させたこと

将来AIはどのようなことができるのか、それをイメージするためにはあなたも持っているであろうスマートフォンを見てみればわかりやすいと言われています。

今あなたが何気なく日常に使っているスマートフォンは一昔前には想像も出来なかったほど、便利な機能が凝縮されています。

AIが将来できるようになることをイメージするためには、現時点よりさらに進化した「考え学ぶスマホ」を想像してみると良いと思います。

例えば車の自動運転をAIで実現させたいとしましょう。自動運転のために必要な技術は「目的地までの道路を選択」や「カメラやセンサーで周囲の状況の理解」などが挙げられます。

今のスマートフォンでは「どの道を通ればよいか?」という経路検索はできますので、これを「どの車線をどの速度で」という形に細かく車に指示していけば良いと考えられます。

またカメラやセンサーの点についても、自動的に人を検知してくれる「顔認証」の機能を応用することで、他の車や歩行者、自転車を識別すれば周囲の状況を理解することが出来ます。

自動運転を例に挙げて考えてきましたが、これからのAIが出来るようになることが今のスマホを発展させたものである、ということはなんとなく理解できましたか?

そして、これらのAIが社会に入ってくることで、私たちが働く時に必要なスキルも現在とは変わってくると考えられるのです。

資格や語学は使い物にならなくなる!?

今の日本社会で活躍しようとした際、英語や資格といった専門的なスキルが必要とされる場合が多々あります。

この風潮を受けてビジネス英会話のスクールや資格の勉強をしよう、もしくは既に始めている人も多くいると思いますが、これらのスキルはAIの登場で無駄になる可能性が高いです。

ここではまず「英語」について着目してみましょう。なぜ英語を理解し話せる必要があるのか、それは英語を話す外国の人と円滑にコミュニケーションをとるためです。

しかし英語から日本語、日本語から英語に翻訳する技術は既に存在します。精度の問題や会話の中で即時翻訳の問題から現在はあまり一般的に使われていませんが、それらの問題もすぐに解決できると考えられます。

今度は英語翻訳を実現させることを例にとって考えてみましょう。

外国人とスムーズに話せる時代はすぐそこに!

英語と日本語の同時翻訳のAIはこの音声認識の段階から始まります。iPhoneの「Siri」などが代表的ですが、話した言葉をコンピューターが翻訳のために正確に読み取るのです。

この読み込んだ日本語を英語に翻訳する作業ですが、これこそAIの得意とする分野です。

AIは今までに存在する大量の翻訳された言語をデータとして読みみ、「この日本語をどんな英語に翻訳するのが最適なのか」ということを計算します。

そしてその翻訳した英語をAIが読み上げてくれます。この機械音声も、人間と違和感がないレベルにまで既になっていますので問題がないでしょう。

この翻訳を逆方向でもできれば、あなたは例え英語が全く話せず通訳がいない状況でも、目の前のアメリカ人とあたかも日本語で話しているような、スムーズな会話ができるようになるのです。

英語がネイティブのレベルで話せるケースを除けば、このような翻訳のAIを使ったほうがより正確なコミュニケーションができるようになります。

すると今の社会で重要視されている「TOEIC○○点」といった英語のスキルも全く役に立たないものになってしまうことは明白でしょう。

なお2020年に東京オリンピックが開催されますが、これに向けて翻訳装置も急ピッチで開発されることが予想されますから、2020年までに英語に困らない世の中というのは実現されてしまうかもしれません。

数多くの資格や仕事がなくなる

では英語以外の他の資格や専門的な職業はどうなるかを考えてみると、こちらも同様にAIの発展によって無意味なものになってしまう可能性が高いと思われます。

そもそも世の中にある資格の数多くは「その人がある分野において正しい知識を持っている」ことを証明するものとなっています。

これらの知識がデータとして体系立てられて、AIが現実に活用できる形になれば、わざわざ人間が時間をかけて暗記し、資格という形で所有する必要はなくなります。

「英語を話せるビジネスパーソン」や「資格を取ってスキルアップ」などはよく耳にしますが、世の中に流され、何も考えずに取得しようとすると、そう遠くない将来には全く価値がないスキルとなる可能性が高いのです。

ただの作業のような労働だけでなく、英語などのスキルも必要とされる仕事もなくなるのであれば、私たちの仕事は本当にAIに奪われてしまうのでしょうか?

このことについてどう捉えればよいか、【次の記事】でお話ししたいと思います。(③に続く)

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AIは英語も資格も不要にする? AIと上手く付き合うために②
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