借金大国日本が潰れる日⑥~日本の財政が破綻する2つの条件~

恐ろしい日本経済の終わりはどう迎えるか

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あなたは日本が破綻すると思いますか?その時あなたの生活はどうなるか、想像ついていますか?

前回まで3回にわたって、現在の日本政府が1000兆円の借金を背負っていても、今の日本が危機的な状況ではない理由を3つご紹介しました。

端的に言ってしまえば、日本はまだまだ多くのお金とそれを生み出す余力が残っているという評価を受けていることが借金を下支えしている状況と言えます。

では、日本の財政が破綻するとき、これがいつとは断定できませんがこのまま国債を発行し続けている限りその日はいつか来ると言えます。

今回はシリーズの第6回目として、日本の財政はどのようにして破綻するのか、その崩壊の起こりうる道筋について解説したいと思います。

今回のシリーズでは「日本の借金」に注目して全7回にわたって解説していきます。

・そもそも「国の借金」とはどういうものなのか?
・日本はなぜこんなに借金をして潰れていないのか?
・日本は今後も本当に潰れないのか? (⇐ココ)
・日本であなたがこれから生きるために必要なこととは?

シリーズの第1回目の記事は【こちら】になりますので、まだお読みでない方はこちらからどうぞ。

借金大国日本のナゾとこれから⑥

日本の終わりは2つの条件でやってくる

先ほど述べた、「なぜ日本が財政破綻しないか」という理由を裏返して考えてみると、日本の破綻するには2つの条件が必要であると考えられます。

2つの条件、それは「日本国債を持っている外国人の割合が高まること」と「国債の信用が下がっていくこと」です。この2つが重なることによって、日本に財政危機が訪れると考えられます。

まずは1つ目の「日本国債の外国人保有率の上昇」について考えてみましょう。

1.日本人が金欠になる未来

日本は現在も将来も急速に高齢化が進んでいきます。急速に高齢化が進むと、日本の強みである「貯蓄」というのが減ってきます。

何故高齢化によって貯蓄が減るか、それはあなたが30歳の時と80歳の時でどちらが貯金しやすいかを考えてみればわかると思います。

30歳の時はお給料をもらっているため、一部は貯蓄に回すことができます。しかし、80歳の時は収入がない一方で、医療費が大きくなっていくため、貯蓄を使って生活していくことになるでしょう。

そのため、日本全体で高齢化が進むことで社会全体の貯蓄額が減るということにつながるのです。

貯蓄を使って色々なサービスを消費していく社会になると、銀行に預けるお金がどんどん減っていきます。

すると、皆さんのお金で政府から借金を引き受けている銀行が国債を買うことが出来ず、国内の所有している割合が減っていくのです。

【第5回の記事】でギリシャの財政危機の例を話した時にもお伝えしましたが、国内で買えない国債は海外の投資家たちが投資目的で買っていくことになります。その結果、海外の人が所有している国債の割合が上がっていくことになります。

では続いて、2つ目の条件の「日本の国債の信用が落ちていく可能性」について考えてみましょう。

 2.誰も日本政府を信用しなくなる未来

これも先ほど述べた高齢化が影響してくると考えられます。高齢者が増えるということはそれにかかる医療費や年金といったものの出費が増えることを意味します。

一方で働いている人は少ないですから、集められる税金というのは減っていく一方です。すると、政府が集められるお金が減っているのに、使わなければいけないお金は増えていくと言う状況になります。

現状でもこれに近い状況が発生していると言えますが、これがさらに進んでいき手遅れの状況になると税金を上げても回復できないレベルまで到達していきます。

すると、もう自分たちのお金を絶対に賄えない日本の政府が「借金したい」と言っても、「本当に返せるのか」と皆不安に思ってくるでしょう。すると、今は世界でも有数の大国である日本が発行した国債でも、信用は下がっていきます。

これが日本の政府の借金に対する信用が下がっていく状況です。これが先ほど述べた「外国人の所有割合の増加」と合わさったとき、日本国債が終焉を迎えるときです。

2つの条件が合わさるときに崩壊する日本

国債の多くを外国人が持っている状況で、国債が信用されない状況になる。そうすると、ただでさえリスクを冒して日本の国債を持っている外国人は、容赦なく国債を手放し始めます。

国債も買いたいという「需要」と売りたいという「供給」のバランスで成り立っているため、「売りたい」という人が増えてくると価格はどんどん下がっていきます。

このように価格が下がっている状態が続くと、国債を持っている日本人の投資家も日本の銀行も損失が出ることになります。すると、損失を出したくないと考えた国内の投資家や銀行も国債を売り始めます。

すると、いよいよ政府が発行した借金を誰も買ってくれない状況になります。その頃には無駄を全て切り落としても日本政府は借金をしないとやっていけない状態なのに、誰もお金を貸してくれない。つまりこれが「財政破綻」です。

日本の財政が破綻するシナリオは理解できたでしょうか?それでも、こんなに世界でも有数の大国である日本が財政破綻している状況が想像できないという方も多いと思います。

しかし今のように政府が無駄遣いを繰り返し、国債を発行し続けていく状況である限り、必ず破綻は発生します。

その時に日本中はパニックに陥っていることでしょう。その中でもあなたが生き残っているために、今から取れる行動について【最終回の記事】でお話しします。ヒントは「地震の備え」です。

(最終回⑦へ続く)

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