投資信託の手数料を取られ続けた私たち~金融庁から始まるお金の新常識②

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【前回の記事】ではそもそも「貯蓄」と「資産形成」とは何か?ということについてわかりやすく解説いたしました。

今回はその続きとして、資産形成の上で選択肢の一つである投資信託のような金融商品が何故日本では売れていないのか?というお話をしたいと思います。

お金の知識がないまま、40,50代を迎えてしまう怖さについて、危機感を感じていただければと思います。

金融庁から始まるお金の新常識②

なぜ今まで金融商品は儲からない印象が強いのか

投資信託などの商品を買っても利益を上げられない理由、一番の要因は「商品の手数料」です。

投資信託はお金を専門家に預けて、知識のない私たちの代わりに運用してもらうという形になっています。そして運用してもらった結果、利益が出た場合それを受け取ることができます。

ここで委託するための手数料を、投資信託を販売している銀行に支払うわけですが、日本の銀行は手数料がとても高いのです。

投資信託には、商品を買った際に支払う手数料と預けている間支払う信託報酬が存在しますが、金融庁の資料によると、日本のこれらの手数料はアメリカの5倍以上となっているのです。

つまり実際には投資信託による運用で利益が出ているのにも関わらず、銀行などの金融機関に多額の手数料を持っていかれているため、預けても利益が出ないという状況になっているのです。

「投資信託は儲からない」というイメージを植え付けている原因は、金融商品が銀行の利益のために利用されているからと言えます。

お金の知識がない人から搾取し続ける銀行

もちろん全ての金融商品が悪いわけではありません。中には投資してくれた人にリターンとして利益をきちんと返している商品もあります。

しかし、一般人の多くが手を出している商品はこのような銀行の利益のための商品となっているのが実情です。それはお金の正しい知識を持っていないことを利用されているからです。

例えば、きちんと金融知識を持っている人は、預けるリスクや取られる手数料などを理解しているため、利益が出ない商品を選ばないようにすることができます。

一方で相続などで多くのお金を持ってはいるが、何も知識がない4,50代の人が典型的な例です。持っているお金を増やしたいという想いが、銀行の「この商品はいかがですか?」というセールストークを真に受けてしまうのです。

しかし冷静に考えてみれば、お金を預けている場所と保険や投資商品を買う場所は同じである必要は全くないのです。それはあなたが服を買う例を考えてみれば納得いただけるでしょう。

ジャケットから下着まで同じブランドという怪奇

あなたは着る服全てを同じブランドで揃えていますか?好きなブランド、良く買うメーカーなどはあると思いますが、すべての服を全く同じところで買う人はほとんどいないでしょう。

きっと複数のお店を見て、デザインが良い商品、値段が手ごろな商品をそれぞれ見てまわって、その上で買うものを決定すると思います。

しかし店員さんに勧められるがまま、シャツにボトムス、靴に加えて下着まで全て値段も見ずに買っている、これに似た状況が今の金融商品で起きているのです。

言われるがままに買ってくれるほど楽なお客さんはいません。銀行などの金融機関は手数料の高い、お客さんに似合わないような商品まで売ってしまっている現状があるのです。

では何故銀行はこのような手数料の高い商品を売りつけているのでしょうか?それは本業であるお金の貸し出し業務の業績が厳しくなってきたためです。

何故銀行などの金融機関は手数料ビジネスに走っているのか、そしてそれがどのように展開されているのかを【次の記事③】で考えていきたいと思います。

あなたが自分のお金を銀行に吸い取られてしまわぬよう、今の金融のビジネスの在り方を知っておくことが重要ではないでしょうか?

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