2017年現在、国の借金は1000兆円を超えています。国民一人当たりにすると、約800万円以上の借金を今後返していかなければいけない。
こんな風にニュースで流れていることをなんとなく鵜呑みに信じていませんか?良くわからないけど、日本が借金していてそのツケが私たちに来ると思っていませんか?
結論を言ってしまえば、私たちは借金を返す必要はありません。むしろ1人当たり約800万円というお金は私たちに返してもらうお金なのです。
それにも関わらず、こういった財政の知識がない人は、国の難しい表現に騙され、お金をむしり取られるだけの存在になります。今までも税金だ何だという形であなたからも搾取され続けてきました。
今回のシリーズでは、国の借金にまつわる次の4つのポイントを7回に渡って解説していきたいと思います。
・日本はなぜこんなに借金をして潰れていないのか?
・日本は今後も本当に潰れないのか?
・日本であなたがこれから生きるために必要なこととは?
以上について、専門的な知識が一切ないアナタでも説明できるようになるくらいわかるように解説していきます。
そもそも日本が今現在どういう状況かきちんと理解し、「知らない」という不要なリスクを減らして生きていきましょう。
「国の借金」という表現がそもそも誤り
まずは、現在の日本という国が抱えている1000兆円を超える借金というものについてわかりやすく考えていきましょう。
日本という国全体を運営しているのは政府です。政府は私たちから税金という形でお金を集めて、それを使って教育や医療といったサービスを私たちに提供しています。
しかしここ何十年もの間、政府がやりたいと思っているサービスを行うだけの十分なお金が税金だけでは集まらなくなっていました。
お金はないけど、国民から人気は得たいからサービスをやらなければいけない。そこで足りない分だけのお金を借りてまで集めます。これが一般的に「国の借金」と言われるものです。
ここまでの話を読めばおわかりだと思いますが、今まで「国の借金」と言われてきたものは、正しく言えば「政府の借金」ということになります。
しかし、政府がやりたいことをやるための借金ならしょうがない、その考え方はそもそも間違っていると言わざるを得ません。
お金を使って遊びたい、それはみんな思ってる
この国が借金をしてまでサービスをしている状況は何故おかしいのか、この政府のお金の使い方を一般的な社会人に例えてみればわかりやすいと思います。
ここではあなたが男性で、たくさんの女性からモテたいと考えてみましょう。あなたは出来るだけ多くの女性からモテたい、だから様々な手を尽くして女性に優しくしたいと考えます。
例えば、デートで食事に行くとき、お店は高級なフレンチやイタリアン。しかもお金は全てあなたが出します。一緒に行った女性はあなたにとても好感を抱くことでしょう。
それだけではありません。ある日はこまめに時計やアクセサリーをプレゼントし、ある日は高級車で海沿いをドライブする。
こういったサービスを毎回女性に行ってきた結果、あなたは色んな女性からモテる男になれました。さらにこういう生活を楽しんでいるあなたも楽しい毎日のはずでしょう。
ああ、こんな風に自分も過ごせればいいのにな、と考える方は多いと思いますが、現実を見れば世の中の大半の人はできません。何故皆我慢をしているのか?単純に「お金がない」からです。
月収20万なのに豪遊する政府
例えば、あなたのお給料では、貯金に回す額を0にした場合でも、月に5万円程度しか女性との交際費として使えない状況だとします。すると、さっき挙げたようなサービスを全て実現することは当然不可能です。
だから、例え高級なお店に行かないにしても、アクセサリーをプレゼントできないにしても、お金をやりくりできる範囲で出来る限りのことをしてあげようと思います。そのための方法を必死に考えるのではないでしょうか?
しかし、この給料が高くないのに豪遊して女性にモテようとする、そして自分たち楽して生きている、これが今の政府なのです。
先ほどの例であれば、あなたを政府に、女性を国民に戻して考えてみると、わかると思います。
つまり、本来は入ってくるお金の中で国民が最大の幸福を得られるように政策を考えなければならないはずが、入ってくるお金以上の出費を重ねています。そして、無駄なお金が政治家自身の懐にも入っているのです。
何も考えていない国民はいい”カモ”
そしてこの借金を認めさせるために、政治家はこう言います。「これは国民の皆さんの生活のために必要なお金である」と。
こう言われれば何も考えていない国民は、税金を上げたり借金をしたりするのもしょうがない思ってしまう。この心理をまんまと利用してしまうのです。
しかし、この発言をさっきの例に戻して考えてみれば「これはキミの好感度を上げるために必要な高級腕時計を買うために100万円が必要なんだ!」と月収20万円の会社員が言っているのと全く同じでしょう。
こんなことを言われても、プレゼントされる女性だって「安月給で何バカなこと言ってるの?身の丈を知りなさいよ」と呆れてしまうのではないでしょうか。
こうして今も、国民の人気取りと自分の保身のための政策は行われ、それに伴う借金は続いています。では、そもそもこの借金というのは誰から借りているのでしょうか?
この足りないお金がどこから補われているのか、【次の記事】で見ていきましょう。(②に続く)