FXの取引ができる証券会社の1つに楽天証券があります。楽天証券はネットを通じたFXの取引が出来る証券会社の中でもかなり大手に属する会社です。
今回の記事では楽天証券の特徴や他社と比べてここが優れているというメリットとデメリット、どのような人に向いている証券会社か、ということについて紹介させていただきます。
目次
楽天証券FXのメリット
まずは、楽天証券でFXの取引するメリットについて見ていきましょう。ネット証券の中ではかなり老舗である楽天証券が今も使われ続けているのには次のような理由があります。
利点1:扱いやすいトレードツール
楽天証券ではパソコン用のツールとして「マーケットスピード」、またスマホ版のアプリとして「iスピード」が用意されています。
初心者が重要視すべき取引のしやすさという点で言えば、スマホ版のiスピードは大変優れていると言えます。
というのもスマホの場合は取引画面がシンプルで分かりやすいからです。下図はiスピードでの取引画面です。
このように画面はシンプルで、買いや売り、決済のボタンが分かりやすく配置されています。
一方でPC版であるマーケットスピードが優れている点として、情報収集に長けていることが挙げられます。
FXや日本株式に関する情報はもちろん、国外の情報もロイターなどの国際的な情報企業からの提供を受けているため、私たちでも簡単に知ることが出来ます。
つまり、情報収集をPC版のマーケットスピードで、実際の取引をシンプルで分かりやすいスマホ版のiスピードで行うという使い分けが出来るという点は素晴らしいと言えます。
利点2:大手ネット証券の中で唯一MT4を導入
楽天証券が一部の人に愛されている理由として、「MT4」が利用できる点も外せないでしょう。
MT4とは世界中の投資家に利用されているカスタマイズ性に優れた高機能なFXの取引ツールのことです。
MT4では、例えばチャートを自分の好みに合わせてアレンジしたり、条件に従ってプログラムが勝手に売買をしてくれるという自動取引をさせたりすることができます。
そしてこのMT4を大手ネット証券会社の中で唯一使うことが出来るのが楽天証券なのです。
初心者が初めからMT4を使いこなすことは難しいですが、あなたが取引に慣れてMT4を使ってみたいと感じたときに、証券口座を開き直さなくても運用できるという点では良いのではないでしょうか
利点3:楽天銀行と組み合わせて賢くお得に!
楽天には「マネーブリッジ」というサービスがあり、楽天の証券口座と銀行口座を連携させることで、様々な特典を受け取ることが出来ます。
一例として、楽天銀行の普通預金が年利0.1%と大手銀行の約100倍になるものや、楽天証券でFXや株式の取引ごとにポイントが付与されるといったものがあります。
楽天銀行はネット銀行であるため、大手銀行と比べれば日常の利便性の点では劣るかもしれませんが、ネットでの引き落としや預けておくだけの目的でしたら十分活用できます。
もし普通預金の預け先として楽天銀行を選択肢に考えるのであれば、それに併せて楽天証券を活用することで、銀行でもFXでもお得になる点が大きなメリットと言えるでしょう。
利点4:楽天グループである安心感
FXなどの投資は証券会社に自分のお金を預けて運用するわけですから、預ける会社が安心できることも重要でしょう。
『安心』という点を考えるのであれば、楽天証券はネームバリューの点からも強いと思います。
さらにネット証券であるため、口座開設も取引もネット上で済み簡単かつ早いです。大手だけどネットだから便利というのが、楽天証券を使うメリットの1つになるでしょう。
楽天証券FXのデメリット
さて楽天証券の優れている点は上記の通りですが、一方で楽天証券を使うことでデメリットだと感じるポイントについても説明させていただきます。
欠点1:スプレッドが広がる
楽天証券でよく聞く問題点として、スプレッドの広がりが異常に多いことが言われます。スプレッドとはFXで言う手数料のようなもので、1回の注文ごとにかかることになります。
楽天証券は一番メジャーなドル/円で0.3銭と公式に宣伝されていますが、このスプレッドがすぐに広がってしまうことが問題と言われています。
他の証券会社でも大きな事件が起こったり、要人が発言したりすることでスプレッドが広がることはありますが、楽天証券は何もないときに突然広がることもあるのです。
さらに広がった後の幅も他の証券会社よりも如実に大きく、これによって思わぬ損をしたという声や取引に支障が出たといった声も多いです。
そのため、特に小さい利益を積み重ねていく投資スタイルを行う場合、あまりオススメできないと言えるでしょう。
欠点2:一部の通貨では取引コストが高い
そしてスプレッド関連である問題点で言えば、一部の通貨ペア以外ではスプレッドが広いです。
公式HPでは主要ネット証券会社と比較すると安いと言われていますが、他にスプレッドが安い証券会社はDMMFXやSBIFXトレードなど多く存在します。
一部の通貨ペアで比較してみますと
オーストラリアドル/円
SBIFXトレード:0.59銭(0.69銭)
楽天証券:1.2銭
ユーロ/ポンド
SBIFXトレード:0.9銭 (1.7銭)
楽天証券:4.0銭
(SBIFXトレードの()内は1万通貨以上の時のスプレッド)
豪ドル/円やユーロ/ポンドなど、十分取引する可能性があるメジャーな通貨までスプレッドが広い状況になっており、ユーロ/ポンドに至っては他の証券会社の4倍近い手数料です。
つまりドル/円などの超メジャーな通貨以外も取引するトレードスタイルの場合、取引した途端にかなりの負担をする必要があるため、違う証券口座を検討したほうがいいでしょう。
まとめ
以上で楽天証券でFXをするメリットデメリットをまとめてきました。楽天証券は次のような人に特におススメしたい証券会社です。
~こんな人におススメ~
・既に楽天カードや楽天銀行を持っているなどで関連サービスを受けたい人
・MT4の高機能なツールを使いたい人
もし興味が湧いたら、まずは口座開設から初めてみると良いと思います。
口座開設も入出金自体も無料で出来ますので、少ない金額でゲームのような感覚で気軽に始めてみてはいかがでしょうか?