2020年に小学生の学校教育にも取り入れられるプログラミング。プログラマーは収入の面でも優遇されており、身につけておきたいスキルではありますが、独学で学んでいくことは難しいですよね。
しかし6ヶ月という期間で自分のペースで学べ、さらには就職まで保証されているスクールがあったら素晴らしいと思いませんか?
そんなプログラミングスクールを展開しているのが「Infratop」という会社です。
同社は今年、孫泰蔵さんをはじめとする投資家から1.6億円の資金調達を実施し、生徒数を伸ばしている勢いのある教育系ベンチャー企業の一つとなっております。
今回は同社CEO大島氏に起業に至った経緯から将来的なビジョンをインタビューしました。
プログラミングというスキルを自分のものにしたい、またはセカンドキャリアを考えているあなたに読んでいただきたい記事です。
【Who is he?】
大島礼頌(おおしま あやのぶ)
1991年生まれ、茨城県出身。法政大学2年からベンチャー企業で仕事を始め、大学3年でドバイに留学した際に現地企業からスポンサー契約を得て東日本大震災復興に関わるプロジェクトを立ち上げる。
2014年にサイバーエージェントベンチャーズにアソシエイトとしてジョイン。同年11月より株式会社Infratopを本格的に始動させ、代表取締役/CEOに就任する。
<Infratopとは?>
渋谷区に本社を持つ2014年設立のベンチャー企業であり、1か月の短期のコースからエンジニア職への転職に向けたコース、さらには主婦向けのプログラミングなど、様々なニーズに対応したプログラミングスクールを開講している。
小学5年生のネットサーフィンから始まった
―それでは、大島さんよろしくお願いします。現在プログラミングのスクールを展開している大島さんですが、そもそも起業を志したきっかけは何だったのでしょうか?
「一番初めに会社経営をやりたいという思いが出たのは小学5年生の時くらいです。
その時からインターネットが好きで学校から帰ってきてネットサーフィンをしたり友達とチャットをして遊ぶなど、平日はネットに浸っていました(笑)。
当時2001年頃というのはITバブルによって、IT関連企業の上場などで世の中がにぎわっていた時期でした。
ベンチャー企業というものがこれからの世の中を変えていくという、そういうダイナミック動き、インパクトみたいなのを感じ取りました。
その時に”こういった人生を生きたい”という思いに至りました。経営者の生き様に触れたというきっかけが小学5年生にあったと言えます」
―なるほど。それからどのように行動に移していったのですか?
「経営者として社会にインパクトを与えていく人間になるんだという志は持っていたので、中学・高校生の時は経営にまつわる本を読んでいました。
高校生になったら法律の知識も必要だろうという事で法律の勉強会に足を運んだりしていました。何よりもこういうことが楽しかったというのがあります。
父には『世界を股にかけて仕事をするように』と子どもの時から言われていたので、それとも相まって経営者になりたいという考えが強まりました。
大学1年生の時は経営者の方にたくさん会っていました。そこから3年ほどは色々事業にチャレンジして上手くいかない事ばかりで失敗したり、その度に反省をしてまたチャレンジするというアクションを繰り返していました」
当たり前のユーザーファーストを目の当たりに
―そうして学んだ大島さんですが、ベンチャー企業への投資を行う「サイバーエージェントベンチャーズ」(以下CAV)という会社に入られていますね?
「よく会社経営に必要なものは大きく分けて『人』と『お金』と『物』であると言われています。まずは「お金」について知ろう、というのがCAVに入ったきっかけです。」
―起業のノウハウを知るためにCAVで学んだことはありましたか?
「会社を始めるというと、少し前の資金調達ではお金を『借りる』というお金の集め方が一般的でした。しかし今は株式と交換して資金調達を行う集め方が一般的になってきたと言えます」
―では一方で想像していた会社経営とのギャップを感じた場面はありましたか?
「昔だったら、多少製品が悪かろうものでも広告予算をかけてしまえば、それなりに売れてしまうというのがありました。
しかし今ですとネットの口コミなどが普及して、本当に良い製品やサービスじゃないと売れない。この『ユーザーファースト』の考え方を徹底するところが伸びる会社なのだと気づけたのが大きかったです」
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起業のタイミング、大切なのは「ノリの良さ」?