FXは危険??リスクの真相と世間の誤解

FXはギャンブルでも詐欺でもなんでもない!

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もしあなたがFXをやりたい、と周りに言うと、「危険だよ」や「お金を捨てるのか?」、「絶対借金を抱える」といった返事をもらうことと思います。

多くの人が持っていると思われるFXの印象は、そのほとんどが間違っていると言わざるを得ません。ここではFXに持たれている印象とその誤解について解説したいと思います。

FXって何?という初心者向けの「FXの基礎」シリーズですが、そもそも「FX」に関する基礎的な説明を行った記事は【こちら】になりますので、まだお読みでない方はこちらの記事からお読みください。
FXの基礎③

 そもそもFXは危険なのか?

最初に結論を言えば、「FXは自己管理で危険を軽減できる」というのが正解です。「危険がある」というのはどの金融商品でも同様であり、銀行でも倒産する可能性がある時点で同じです。特に銀行の倒産は自己管理でどうすることもできない訳ですから「高いリスク」といえます。

それにもかかわらず、現在の日本ではなぜか「銀行預金は危険だ」と言われる方はほとんどおりません。これは資金調達のための戦時中、戦後の国の政策による刷り込みが残っていると言えます。

極端に言えば「『欲しがりません、勝つまでは』が正しい、今でもやろう」と疑わずして言っているようなものです。

実際のところ、お金に関するリスクはあなたが現金の状態でボディーガードでもつけて肌身離さず持っていない限り起こりうるものなのです。

誤解その1「FXは借金を抱える」

よく「FXで〇百万の借金」とか聞くと思いますが、これは正確な表現ではありません。まず前提として、正しい取引を行っていれば、FXの取引自体で資産がマイナスになることはありません。投資した金額がいきなり0になる、ということも性質上ほぼあり得ないといえるでしょう。

(資産を守るしくみについてはこちらで解説しております)

では借金になる人がいるのは何故か、それはFXをやるための資金として借金をするからです。これは宝くじで例えてみるとわかりやすいです。

貯金がほとんどない人が億万長者になりたいからといって宝くじを100万円分買うために100万円の借金をするか、と聞けばNOと答えますよね。FXも同様で、FXで借金を抱える人は資金調達の段階で借金を抱えているのであり、FXの取引自体で発生している訳ではありません。

宝くじでは借金をしない前提で買っているのに、FXでは借金をする前提で話している時点で議論として成り立っていません。

FXをはじめとした投資全般に言えることですが、生活するための費用などを差し引いた余裕資産で投資を行うことによって、借金になる可能性はほぼないといえるでしょう。

誤解その2「株と同じで失敗すれば0になる」

特に知識がない人ほどFXと株取引の違いもわからずに危険だ、という方が多いです。そもそもFXと株取引は同じ投資でも性質が全く違うものであり、存在するリスクも異なっています。

株式の場合、株を購入した会社が潰れてしまうと、買っていた株の価値は「紙切れと等価」になってしまいます。これは、株取引が「その会社の所有者の一人となる」という性質から来ています。

しかし、FXの場合、取引対象は通貨です。通貨は会社では無く国が発行しているため、国自体がつぶれるような事態が発生しない限り、0になることはありません。

通貨の価値が0になるということは、今あなたの財布に入っているお金も紙きれになるということです。もはや日本国民全員が非常事態となっています。

ちなみに、銀行に預金することも同じように言えます。世の中の大半の人は当たり前のように銀行預金を行っていますが、銀行が破産しない保証などはどこにもありません。過去にも大きな銀行が潰れた例はいくつもあります。

ある会社がつぶれるか、ある銀行がつぶれるか、それとも国がつぶれるか、どの可能性が最も起こりにくいかは言うまでもないと思います。

それではFXの本当のリスクというのはどこにあるのでしょうか?

何倍ものお金を扱うという諸刃の剣

FXのリスクの高い側面、それはレバレッジをかけられる点にあります。レバレッジとは簡単に説明すると、「少額の資金で多額の資金を借りて為替の売買を可能にするシステム」のことです。

このレバレッジによって、10万円を数億円にすることを可能にしていますが、逆に数億円が10万円になる可能性もあるのです。

(詳しくは【こちらの記事】で解説しております)

しかし、運用できるお金の量は自分で設定できますし、こういったリスクをきちんと知り、取引量や回数を管理するといったリスクコントロールを行うことよって資産を減らすことは防ぐことができます。

包丁を例えてみるとわかりやすいと思います。小さな子供に包丁を渡すと大怪我になる可能性もあり危険です。しかし、正しい使い方をすれば大変便利なものであり、現代の日本で料理をするときに包丁を持っていない人はほとんどいないと思われます。

こういったリスクをきちんと知り、投資で自分の資産を守り伸ばしていくためにも、聞こえのいい言葉を鵜呑みにせず、まず正しい知識をきちんと理解するところから始めていくことが重要なのです。

安全ということが理解できても、仕事もしているし、時間が取れないから難しい、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、FXは株の取引と違い、時間的制約のハードルが低いとされています。そのことについて、次に【こちらの記事】で説明しております。(④に続く)

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