あなたは自分が大事な話をしているのに、周りが全然聞いてくれないという経験をしたことがありませんか?
話している内容は重要なのに聞いている人たちの反応はイマイチ、ましてやそれが仕事における重要なプレゼンだとしたら、何としても良い印象を持ってもらわねばなりません。
では、どうすれば周りに話を聞いてもらえるのか?もっと言えば、どうすれば自分の話に耳を傾けて、なおかつ好印象を持ってもらえるのでしょうか?
実はこれらの問題は「話し方」を意識することで改善することができます。そして、それらをコントロールするコツは”声”にあります。
大事なのは内容より”声”?
突然ですが、あなたは猫が周りを威嚇するときにどのような声を出しているか知っていますか?または甘えるときの声を知っていますか?一般的に怒っているときは「ウー」と唸ったり「シャー!」と鳴いたりして、逆に甘えているときは普段より高めの声で「ニャー」と鳴くそうです。
ここで重要なのは、猫が”声”の性質を使い分けることで自分の感情を相手に伝えようとしているということです。そしてこれは人間でも同じことが言えます。人間は”言葉”を使うことができるためあまり声に注目することは正直少ないでしょう。
しかし、私たちは意識していなくても声のトーンやペースを変えたりしていますし、一方で人の話を聞いている時も声の性質によって相手の話の重要な点を聞き分けたりしています。
では、あなたがプレゼンなどをするときの内容に加えて、周りがあまり意識していない”声”も意識できるようになったらどうなるでしょう?伝えたい内容によってそれをコントロールできれば、よりメッセージを伝えられるのではないでしょうか?
そのために必要な4つのコツについてお話していきます。
声に出して確かめてみよう
声をコントロールするためコツは「声域」「抑揚」「ペース」「声量」の4つと言われています。順番に気を付けるべきポイントを確認していきましょう。
1.声域
声域とは声の高さのことであり、ここをコントロールすると重要性や緊迫感を調整できます。
例えば「これは重要なポイントです」を高めの声で言ってみてください。いまいち重要性が伝わりづらいとおもいます。逆にお腹から出すような低めの声で言ってみるとどうでしょう?言葉に重みが増しているのが分かると思います。
もちろん、高い声が悪いわけではありません。「この資料は明日までだよ」と高めの声で言ってみると、相手を急かしている感じが伝わりやすくなったと思います。
切迫感や焦燥感を伝えるときなどに、ピッチを上げて高めの声で話すことで効果が高まります。このように声の高低を変えることが『声域』のコントロールです。
2.抑揚
小学校の朝礼などで校長先生の話がすごく退屈だったという方がもしかしたらいるかもしれません。この退屈に感じてしまう理由として話の内容がつまらないこともありますが、一番の要因は『抑揚』がないためです。
声の調子がずっと同じままで話をしていると単調になってしまいます。すると、聞いている側としてはどこが重要なのか、どこがミソなのかを見極められず、話の内容が面白いかどうかに関わらず退屈に感じてしまいます。
3.ペース
例えばスポーツ実況のように、興奮させるような内容を伝えるときは、疾走感を持たせるようにかなり早口になります。
それに対し、ゆっくりとした話し方は、重要なことを伝えるときに役立ちます。『ペース』に変化をつけるだけでも、あなたの話の盛り上がるポイントや重要なポイントなどを伝えやすくなるのではないでしょうか。
4.声量
これも話にボリュームを持たせるのに有効な手段と言えます。強く印象付けたいときや盛り上がるところでは声を大きな声で話したり、あえて話の途中で小さい声を使うことで周囲の注意をひきつけることも可能です。
以上4つのポイントが周りを惹きつける話し方です。おそらくこれ以外にもコツは様々あると思いますが、今回紹介した4つは意識すれば誰でも簡単に身につけることができるものだと思います。ぜひ今日から試してみましょう。