借金大国日本が潰れる日②~実は政府にお金を貸しているあなた~

【前回の記事】で今まで1000兆円もの「国の借金」と言われてきたものが、やりたいことをやるための「政府の借金」であることはご理解いただいたと思います。

では、その足りないお金は誰から借りてきているものかのか、今回は「政府の借金」をより細かく見ていきたいと思います。

今回のシリーズでは「日本の借金」に注目して全7回にわたって解説していきます。

・そもそも「国の借金」とはどういうものなのか? (⇐ココ)
・日本はなぜこんなに借金をして潰れていないのか?
・日本は今後も本当に潰れないのか?
・日本であなたがこれから生きるために必要なこととは?

シリーズの第1回目の記事は【こちら】になりますので、まだお読みでない方はこちらからどうぞ。

借金大国日本のナゾとこれから②

 政府の借金=「国債」

政府が自分たちのやりたい政策を行うためにはお金が足りない、それを補うために政府が行う借金のことを「国債」と言います。

難しい単語のように感じますが、例えば私たちが銀行からお金を100万円借りたら、「100万円貸していますよ」という「債券」、つまり証明書のようなものを銀行が私たちから預かっています。

これと同様で、現在1000兆円あると言われる「政府の借金」というのは、簡単に言えば「政府がお金を借りています」という証明書がどこかに存在するはずです。「国が発行する債券」ですから「国債」となるのです。

しかし、借金は貸す人がいなければ成り立ちません。つまり国にお金を貸している人がどこかにいるということになります。

こんなずさんな政治ばかりをやっている国になんかにお金を貸してあげているお人好しがどこにいるのでしょうか?政府が借金して集めているお金、実は「あなたのお金」なのです。

 知らずのうちに政府にお金を貸している

いやいや、私は国にお金を貸した記憶もない。国債なんか買ったことがない。と言われるかもしれませんが、実はあなたも知らないうちに国にお金を貸しているのです。

これは、国の借金である「国債」を誰が買っているのかということを順番にたどっていけば分かります。まずは誰が国債を買っているのかを考えてみましょう。

最近では「個人向け国債」というように、私たち個人で買える国債もありますが、大部分の国債は民間の銀行が買っています。つまり、民間の銀行が国にお金を貸してあげているという状況です。

しかし、銀行も無限にお金を持っている訳ではありません。貸すためのお金を集めなければいけない訳です。では銀行にお金を貸している、つまり預けているのは誰か?それがあなたです。

あなたから利息0で銀行へ、そして高金利で政府へ

銀行はあなたからお金を「借りています」。この表現に違和感があるかもしれませんが、「あなたが銀行にお金を預ける」ということは、「銀行がお金をあなたから借りる」ことと同じです。

あなたはお金を貸しているからこそ、利息がもらえるのです。しかし、今はどれだけ預けてもほぼ0%という何のメリットもない利息しか付いていません。つまり銀行はほぼタダでお金を借りれているのです。

そして、そのタダで借りたお金で国債を買います。そして、国債の方がもらえる金利が高い、こうして銀行は儲けているのです。

銀行というとあなたのお金を守ってくれるところ、という印象を持っているかもしれませんが、言ってしまえばただの「金貸し」です。安く借りたお金を高く貸すという「金貸し」で利益を上げているのです。

ともあれ、こうしてあなたが預けているお金は回りまわって国の借金へと充てられています。ここで冒頭の国の借金の話に戻ってみましょう。

国の借金はあなたに「返される」お金

「国の借金が1000兆円」。これは「国の借金」という言い方をするから、私たちが返さないといけないという印象を持ってしまします。

正しい表現は「『政府の借金』としてを国民から1000兆円借りている」ということになります。

こうなった時にマスコミ各社が「国民1人当たりにすると800万円以上の借金」という表現がバカげているものだとお分かりだと思います。私たちは「返す」立場ではなく、「返してもらう」立場なのです。

しかし、政治家は難しいことがわからない国民を利用します。それも無駄なお金を自分たちのために使いたい。そこでマスコミを利用して「今の日本は借金で大変です!だから税金をもっとください!」と言っているのです。

こうして、本来であればお金を返してくれているこく国民から、さらに税金という形でお金を取っていきます。

では、日本の「政府」はなぜこんなに借金を抱えていて大丈夫なのでしょうか?それは、日本という「国」がとてつもないお金持ちだからです。

「借金をしているのにお金持ち」という矛盾しているような状況について次の【日本の破綻③】で考えていきます。(③へ続く)