メキシコの「ペソ」という通貨をご存知でしょうか?今、このペソが一部のFXトレーダーに徐々に注目されつつあります。
というのも、このペソの金利が近年非常に高く設定され、さらには取引しやすい環境が整えられているのです。
今回は高金利で注目されるメキシコペソとはそもそもどういった特徴があるのか、取引することのメリットやデメリットも交えつつ解説します。
ぜひあなたもメキシコペソの高い利回りでお小遣いを狙ってみてはいかがですか?
目次
メキシコってどんな国?
他のFXで扱う通貨の国と違い、あまりメキシコという国自体に馴染みがない人が多いと思われますので、まずはメキシコがどういう国かを簡単に確認しましょう。
メキシコは北アメリカの南部に位置する国で、北の国境が大国であるアメリカと接しています。
人口は2017年時点で約1億2千万人であり、日本とほぼ同じ人が住んでいるということになります。
ただ、メキシコは発展途上国で人口も年1.3%の割合で増加しており、この点は今後の人口減少が確実となっている日本とは大きく異なっています。
ペソってどんな通貨?
ではメキシコという国について大まかに理解できたところで、次にペソという通貨が持つ特徴について見ていきましょう。
Q.いくらで買える?
まずメキシコペソの為替レートから説明しましょう。
以前は10円を超す時代もありましたが、2017年10月現在で1メキシコペソ=約6円となっております。
メキシコペソ/円 月足チャート
(マネーパートナーズFX取引ツールより引用)
ちなみに米ドルは1ドル=約112円なので、メキシコペソの価格水準が低いことが分かります。
Q.価格が大きく動く要因は?
続いてメキシコペソの価値が動く原因についてですが、主に2つあります。
1.アメリカ合衆国の動向
メキシコはアメリカと地理的に接しており、アメリカの経済や政策の影響を受けやすい傾向があります。
さらにメキシコを語るうえで「NAFTA」の存在は欠かせません。
NAFTAとはアメリカ、カナダ、メキシコの北米の3国が自由な貿易を行うための協定です。
これによって、メキシコはアメリカから農産物を多く輸入し、逆にメキシコ国内の工場などで生産された機械類を多くアメリカに輸出しています。
そして最近ですと、やはり注目されているのはアメリカの大統領であるドナルド・トランプでしょう。
彼はメキシコの輸出体質や移民をかなり批判していて、メキシコとの国境に壁を建設するなど過激な発言を繰り返しています。
このような背景があり、トランプ大統領の発言で為替が変動することもあるでしょう。
〈キーワード〉アメリカ、NAFTA、トランプ
2.原油価格の変動
そして、もう1つの価格を動かす要因は、原油の価格です。
意外と知られていませんが、メキシコは産油国であり、生産された原油を海外に輸出しております。
そのため、原油の価格が動くことによって、メキシコペソの価値に影響を及ぼすことも考えられます。
〈キーワード〉原油価格
以上の2つがメキシコペソの価格を動かす大きな要因となっています。
メキシコペソはスワップ狙い!
メキシコペソをFXで取引するなら、おススメはスワップポイント狙いの長期保有です。
というのも、メキシコの政策金利はこの2年間で急激に引き上げられ、2017年6月には年利7%に設定されました。
メキシコの政策金利の推移
(外為どっとコムより引用)
ちなみに日本の政策金利は現在0%~0.1%で設定されています。
つまり、日本の銀行に預けていても全くもらえない利息が、メキシコペソに替えておくだけでおよそ年7%もの利息がもらえることになります。
しかし銀行の外貨預金は非常に手数料が高かったり、そもそもメキシコペソを扱っていなかったりします。
そこで利用するのがFXのスワップポイントです。
FXでメキシコペソを買っておけば、年間の金利の1日分に対応する利益を毎日受け取れます。
つまり安く買って高く売るという為替の差を狙う取引でなく、買って長期間保有することで毎日利息として受け取れるスワップポイントの利益を狙うのが正解と言えます。
しかし、スワップポイントを狙える通貨と言えば、他にも南アフリカのランドやトルコのリラなどもあります。
その中でも何故メキシコペソが今注目されているのか、メキシコペソを取引するメリットについて次に見ていきましょう。
メキシコペソを取引するメリット
メキシコペソをスワップポイント目的で投資するメリットはつあります。
①高いスワップによる利回りの良さ
1つ目のメリットは、やはり何と言ってももらえるスワップポイントが高い点です。
FXで1万ペソ買うことによって受け取れるスワップは、一番高く設定されているマネーパートナーズで1日あたり15円とされています。
つまり1年間では15円×365日=5475円となるため、円を1万メキシコペソに替えておくだけで、年間約5500円ももらえることになります!
この高い利回りがメキシコペソの強みなのです。
②必要な資金が少なくて済む
2つ目はペソの場合、他の通貨よりも少ない金額で外国の通貨を保有できる点です。
FXには実際の資金よりも大きな額を動かせるレバレッジの制度がありますが、スワップポイントを狙う投資では高いレバレッジで動かすのは危険です。
レバレッジをかけない時、FXで取引する最低単位である1万通貨を買う場合、
オーストラリア:1豪ドル=89円 → 89万円
トルコ:1リラ=31円 → 31万円
メキシコ:1ペソ=6円 → 6万円
となりますので、メキシコペソが資金が少ない人でも取引が出来ることは明らかです。
レバレッジ1倍の場合、理論上はその通貨の価値が0円となって消滅しない限りはポジションを持ち続けていられます。(証券会社によってロスカット等は発生します)
つまり、メキシコペソは少ない資金でも気軽にスワップ投資が出来る通貨であるという強みがあるのです。
③他のスワップ国より安定感がある
3つ目のポイントは、ペソを発行しているメキシコという国の安定性です。
一般的に高いスワップ、つまり高い金利を設定している国は新興国がほとんどであり、国内の経済が未成熟であることが多いです。
そこで、国としての信用度を測る指標として格付け会社の評価があります。
格付け会社はそれぞれの国の経済状況や借金の度合いなどを見て、その国の借金である債券がきちんと返せるかどうかをランク付けしています。
それによると、メキシコはBBB+の格付けが与えられ、他の高スワップ国である南アフリカ(BB+)やトルコ(BB)よりも高くなっております。(S&P社2017年10月現在)
一般的にBBB以上が投資に適していると言われていますので、長い期間で投資する上で信用の面でもメキシコのペソは安定感があると言えます。
実際に取引した場合の利益をシミュレーション
では、メキシコペソに投資した場合、どれくらいのリターンが得られるのか、そのシミュレーションをしてみましょう。
ここでは1メキシコペソ6円の時、あなたが30万円を投資する場合を考えてみましょう。
なお今回の計算では、メキシコペソのスワップポイントが最も高い「マネーパートナーズ」を用いた場合を考えます。
マネーパートナーズは2017年10月現在、1万メキシコペソを保有すると15円という高いスワップポイントが付与されます。
これで実際にいくらくらいの利益を見込めるのでしょうか?
A.レバレッジが1倍の場合=年8.72%
レバレッジが1倍の場合、30万円で購入できるメキシコペソは
30万÷6円=5万メキシコペソ
となります。1万メキシコペソで1日当たり15円が付与されますので、年間で得られる利益は
15円×5(万)×365(日)=27375円
となり、年間でメキシコペソを持っているだけで27000円ほどもらえることになります。
これによって利回りで考えると、
実質年利:8.72%
となります。銀行の金利はほぼ0%、定期預金でも0.1%というこの時代8%以上のリターンが得られるのは大きいですよね。
B.レバレッジが2倍の場合=年18.25%
しかしレバレッジが1倍だと、月で2250円で少し物足りないなぁと感じる人もいるでしょう。
そこで、少しリスクを取ってレバレッジが2倍の時はどうなるでしょうか?
30万円の資金をレバレッジ2倍でメキシコペソを買った場合、単純に60万円の資金を運用することになりますので、2倍の額スワップポイントももらえることになります。
よって、年間でもらえるスワップポイントは54750円となり、年間の利回りは
実質年利:18.25%
となります。30万円の投資で月4500円のお小遣いがもらえると思うと、大変魅力的に思えます。
ただ、レバレッジをかけることによって、価格の変動によって発生する損失は2倍になりますし、ポジションを強制決済される額も変わってきます。
レバレッジをかける場合は、それによって発生するリスクも考慮することが大切でしょう。
長期間のスワップ投資の場合は、高くしても2~3倍のレバレッジが賢明な判断と言えます。
(今回の例では、スプレッドによる損失、利益に対する課税を考慮しておりませんので、実際の利回りはこれより下がる可能性もあります。)
メキシコペソを取引する際の注意点
メキシコペソを取引する際には次のようなデメリットもあります。
きちんと欠点とリスクを把握しておくことが、大損をしないために重要なこととなりますのできちんと確認しておきましょう。
①為替の変動で損失になる可能性もある
スワップポイント狙いでメキシコペソを保有しても、メキシコペソが下落することで損失になってしまう可能性があることは注意しなければなりません。
先ほどの例では30万円で5万メキシコペソを保有したケースをご紹介しましたが、例えば6円で買ったメキシコペソが5円まで下落すると、そもそもの資産が5万円分の損失となってしまいます。
もちろん、6円で買ってから7円に上昇すれば、スワップポイント以外に5万円の利益を得られます。
つまり、メキシコペソを持っていることによる利益(インカムゲイン)と、価格の上下によって発生する損益(キャピタルゲイン)の2つが存在することを把握しておくことが大切です。
②新興国であることによる不安定さ
2つ目の注意点として、メキシコがアメリカやオーストラリアなどの先進国に比べて、不安定な新興国であることも外せません。
メリットの方で格付け会社の評価が比較的高いお話をしましたが、それでも新興国であるメキシコは国内の情勢を受けて大きく下落してしまうリスクは十分にあります。
また、通貨の特徴で説明した通り、メキシコはアメリカとの貿易によって成り立っている側面も大きく、経済や政策の影響を受けやすいと言えます。
その結果、せっかくスワップポイントを得ても、1つ目の注意点で説明した通貨の価値が下がることによってそれ以上の損失が出てしまう可能性は十分にあるのです。
メキシコペソを取引する際は上の2点のリスクは考慮しておかなければいけないでしょう。
しかしそうは言ってもやはり高いスワップポイントで得られる高い利回りは大変魅力的です。
ではメキシコペソをよりお得に取引するならばどの証券会社がおススメなのでしょうか?
メキシコペソならマネーパートナーズ
メキシコペソを取引できる証券会社はそれほど多くありませんし、スワップポイントが高い証券会社と言えばかなり絞られてしまいます。
その中でも2017年10月現在でもっともお得にメキシコペソを買えるのは「マネーパートナーズ」でしょう。
マネーパートナーズではメキシコペソを1万通貨単位から購入することもでき、手数料であるスプレッドも0.5銭と業界でもかなり狭めに設定されています。
またスマホアプリも用意されており、買ったメキシコペソがどれほど利益を出しているかを簡単にチェックすることが出来ます。
また、今なら口座開設で1000円分が取引で使える資産としてプレゼントされますので、まずは無料で口座開設をして少額で取引する感覚に慣れてみるのはいかがでしょうか?
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